F1サウジアラビアGP、2027年までジェッダ市街地での開催を継続。新サーキットへの移行は先送りに
しかし施設の建設が進むにつれて計画に変更が発生。ジェッダは少なくともあと4年間はレースを開催することになり、サーキットの仮設施設のいくつかが恒久化されることになった。
サウジアラビアGPを推進するサウジモータースポーツ社のマーティン・ウィタカーCEOは次のように述べた。
「ジェッダのサーキットに将来性を持たせることが重要であり、そのためにFIAやF1と再び協力し、キディヤのサーキットで作業を開始する間、ジェッダでスポーツの舞台を確保できるようにした」
「キディヤ・オートモーティブ・センターは、F1サーキットのデザインとエンターテインメントで世界をリードできるよう設計されている。ユニークでエキサイティングなプロジェクトであるキディヤは、誰もが訪れたくなるような場所になることだろう」
「しかし今、そして近い将来は、世界の焦点は3月のジェッダと紅海の海岸線に向けられるだろう」
2023年は第2戦として開催されるサウジアラビアGPだが、2024年はイスラム教徒が断食を行なうラマダンを考慮し、開幕戦として開催されることになる。
しかしウィテカーは、2024年の正確な開催時期やカレンダー上の位置づけは、F1およびFIAとの協議によってまだ確定していないとしている。
「もちろんラマダンの神聖さを考えると、その時期にグランプリを開催することは不可能だが、最終的に来年のレースのタイミングに関する決定はF1とFIAの手に委ねられている」
「2024年の開催時期については、プロモーターと運営組織からの説明を待っているところだ。例年通り、これが発表されるのはもっと後のことだ」
2022年のサウジアラビアGPでは、FP1中に付近の石油精製施設がミサイル攻撃を受けるテロが発生。ドライバーやチーム代表たちが土曜日の早朝から開催をキャンセルする可能性について話し合いを持った。
2023年のレース開催に向けても、レース主催者とドライバーの間でこの問題について話し合いが持たれており、ウィテカーは安全性が「レースに参加するすべての人にとって最も重要なこと」であることに変わりはないと述べている。
「プロモーターとして、サーキットや街にいる間、人々が安全だと感じられるようにすることが我々の仕事だ」
「昨年3月のレースから1年間、このメッセージをF1関係者に強調することが重要な目標であった」
「ドライバーやチーム代表者との話し合いが第一の目標であり、我々と当局が伝えた強いメッセージは、F1カレンダーの他の多くのレースと同様に、サウジが完全に安全であるという確信を、ジェッダへ向かうすべての人々に与えたと思いたい」