ハースのF1ドライバーであるケビン・マグヌッセンは、左手首の嚢胞除去手術を受けた結果、父のヤン・マグヌッセンと共に出場予定だったIMSA開幕戦デイトナ24時間レースの欠場を余儀なくされた。

 マグヌッセンは1月28〜29日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦デイトナ24レースにMDKモータースポーツから出場し、父のヤン・マグヌッセンやマーク・クヴァンメ、トレントン・エステップとポルシェ『911 GT3 R』のシートをシェアする予定だった。

 しかしマグヌッセンは手首の痛みに悩まされており、医師の診察を受けた結果、嚢胞が発見されたため手術を受けることに。そのタイミングから、デイトナ24時間への出場は疑問視されることになった。

 手術自体は問題なく成功したものの、F1のプレシーズンテストに万全の状態で臨むためにも、マグヌッセンはデイトナ24時間レースへの出場を控えるよう医師から勧告を受けたという。

 マグヌッセンの代役は、北米ポルシェ・カレラ・カップのドライバーであるジェイソン・ハートが務める。

「医師から来週のレースは走らないようにと言われたんだ」と、マグヌッセンは語った。

「手術はうまくいったが、F1シーズンの準備を始める前に、できるだけ休んで戦えるようにしなければならない」

「残念だ。あの素晴らしいレースを楽しみにしていたし、父とMDKモータースポーツでドライブする新しいチャンスを得ることも楽しみにしていた。デイトナでチームが素晴らしい週末を過ごせるよう祈っている」

 F1を離れ、IMSAに参戦していたマグヌッセンは、チップ・ガナッシ・レーシングのキャデラック『DPi-V.R』で2021年と2022年のデイトナ24時間レースに出場。それぞれ5位、6位となっている。

 また、父親のヤンとは2021年のル・マン24時間レースや昨年12月のガルフ12時間レースで共にレースを戦っており、今回が3度目の親子参戦となるはずだった。