ハースF1チームは、2023年シーズンを戦うマシン『VF-23』のカラーリングを1月31日に公開することとなった。

 3月のシーズン開幕に向け、各チームが続々と新車発表の日程を公開していく中、ハースは2023年マシンに関する計画を発表していない唯一のチームとなっていた。

 そんな中でハースは、ニューマシンのカラーリングを1月31日のヨーロッパ時間14時(日本時間23時)に公開するとSNSにて明らかにした。これで彼らはカラーリングのみの発表とはいえ、“新車発表”を行なう最初のF1チームということになる。ちなみにハースの次に早いのは、2月3日のレッドブルとなっている。

 ハースは昨年、ケビン・マグヌッセンとミック・シューマッハーのコンビでシーズンを戦ったが、今季はシューマッハーの後釜として経験豊富なニコ・ヒュルケンベルグがチームに加入し、ベテランふたりのラインアップとなる。シューマッハーはその後メルセデスとリザーブドライバーとしての契約を結んだ。またハースのリザーブドライバーは引き続き、2019年からチームに所属しているピエトロ・フィッティパルディが務める。

 そしてハースは新たなシーズンに向けて、タイトルスポンサーとしてマネーグラムを獲得。これがカラーリングにどのように反映されるかにも注目だ。

 また、1月31日にカラーリングを発表するということ以外、新車の計画について何も明らかにしていないハース。おそらくVF-23がお披露目されるのは、2月23日〜25日にバーレーンで行なわれるプレシーズンテストということになりそうだ。

 ハースは2021年シーズンのマシン開発を諦め、さらにルーキーふたりを起用したこともあって同年は最下位に終わったが、その分開発に注力していた新規則下のマシン『VF-22』を携えて2022年シーズンに挑むと、開幕戦のマグヌッセンによる5位入賞や、サンパウロGPでのマグヌッセンのポールポジションなど随所で見せ場を作り、コンストラクターズランキング8位となった。

 昨シーズンを振り返り、マグヌッセンは次のように語った。

「チーム内では様々なことが起こった。ただハースをリスタートさせるにはとても良い1年だったと思う。僕たちは中団での争いに戻ってくることができたし、ポールポジションも獲得できた」

「これらがチームにとっての弾みとなり、今後僕たちが戦いに復帰して明るい未来を手にできることを楽しみにしている」