昨年はシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.が4勝を挙げ、コンストラクターズランキングで2位となったフェラーリ。今季はドライバーラインアップこそ継続となるが、マッティア・ビノットの退任により元アルファロメオ代表のフレデリック・バスールがチームの指揮を執ることになる。

 昨年のフェラーリはルクレールが開幕3戦で2勝を挙げるなどスタートダッシュを決めた一方で、サインツJr.はニューマシンに適応するのにやや苦戦した。結果的にルクレールがサインツJr.よりも62ポイント多く獲得する形でシーズンは終了したが、バスール代表は今季のチームにナンバーワンドライバー、ナンバーツードライバーといった優劣をつけるつもりはないようだ。

 バスールはフェラーリ代表として初めて参加するメディアブリーフィングの中で、チームが今季ワンバーワンドライバーを指名することはないと明言しつつも、必要であればチームオーダーを出すことも厭わないと発言した。

「我々にはふたりの優秀なドライバーがいて、どちらも仕事ができる人間だ」

 バスールはそう語る。

「我々はふたりに同じクルマ、同じ体制、同じサポートを提供できるキャパシティがある。目標はフェラーリと共に、フェラーリのために勝利することだ」

「ナンバーワンもナンバーツーも存在しない。ただ、シーズンのどこかのタイミングでアクションを起こさないといけないだろう」

■ルクレールとの新契約は「優先事項ではない」

 フェラーリはルクレール、サインツJr,共に2024年末まで契約を結んでいる。アルファロメオ・ザウバー時代からルクレールのことを目にかけてきたバスールの加入によって、彼の契約が今後どうなっていくかにも注目が集まる。

 ルクレールはフェラーリでの4シーズン中、3シーズンでチームメイトを上回るパフォーマンスを見せており、昨年は途中までタイトル争いにも加わった。ただ彼は予選で多くのポールポジションを獲得したにもかかわらず、フェラーリがレッドブルのレースペースについていけなかったことや、信頼性のトラブルや戦略面でのミスによりその勢いは徐々に失われていった。

 バスールは今はコース上でのパフォーマンスに集中すべき時だとして、ルクレールとの契約については多くを語らなかった。

「今日はその話を議題にはしたくない。これからチームとの仕事を始めていく上で良いやり方ではないと思うからだ」とバスールは言う。

「我々は結果を出すため、競技の方に集中しなければならない。結婚だってそうだが、双方が現状に納得することで関係が続いていく」

「しかし今は(契約の話が)優先事項だとは思わない。我々は良い関係を築いているし、追い追いその話をする時間を構えることになるだろう」

「まず今日のトピックは、純粋なパフォーマンスに集中して結果を出すことだと思う」