Toyota Gazoo Racingの世界ラリー選手権(WRC)チームのヤリ-マティ・ラトバラ代表はモナコ・モンテカルロで行なわれた発表会で、新開発のトヨタ『GRヤリス Rally2』を駆り全日本ラリー選手権(JRC)にスポット参戦することを望んでいると明かした。

 日本で開催されたWRC 2022年シーズン最終戦で『GRヤリス Rally2コンセプト』を公開したトヨタ。2023年から1年間の開発期間を経て、2024年シーズンに向けてホモロゲーションを取得することとなっている。

 ただ2023年はJRCにGRヤリスRally2を投入し、現トヨタWRC所属の勝田貴元の父である勝田範彦がステアリングを握ることとなる。

 またトヨタは、9月に開催されるJRCのラリー北海道で、WRCで18回の優勝経験を持つラトバラがGRヤリスRally2をドライブする計画を進めている。ラトバラにとっては、2020年のWRCラリー・スウェーデンにGRヤリスで参戦して以来の本格参戦となる。

「このRally2コンセプトは素晴らしく、とても誇りに思っている」

 ラトバラはWRCシーズン発表会でそう語った。

「このマシンは2024年にホモロゲーションを取得する予定なので、1年間のテスト期間がある」

「2023年シーズンはテスト走行を目的としているが、JRCでは勝田貴元の父、範彦さんと共に走ることとなっている」

「このマシンの初陣は3月のラリー新城で、WRCラリー・ジャパンの開催地に近いところだ」

「僕がラリー北海道で1回ドライブするという話も出ている。これはまだ話し合っている段階で100%約束はできないけど、僕らはそれを目標にしている」

「とても楽しみだね。(北海道での)ラリーは、かつてラリー・ジャパンが行なわれた場所を開催地にしていて、あそこにはとても良い思い出がある。Rally2のマシンで戻るのは、素晴らしいことだと思う」