9度のMotoGP王者バレンティーノ・ロッシが立ち上げたライダー育成を目的としたVR46アカデミー。アカデミー出身のライダー達は年々存在感を増し、2022年にはバニャイヤがアカデミー生として、初めてMotoGPチャンピオンに輝いた。

 そんなVR46勢は、2023年シーズン開幕前のトレーニングを先日実施。MotoGP開幕戦ポルトガルGPの舞台であるアルガルヴェ・サーキットを舞台に、豪華なメンバーが市販マシンによるトレーニング走行を行なった。

 参加したメンバーは、MotoGPクラスからはバニャイヤ、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、ルカ・マリーニ(VR46)、マルコ・ベッツェッキ(VR46)。Moto2のセレスティーノ・ビエッティや、Moto3に参戦してきたアンドレア・ミーニョも加わった。さらに1992年の125cc王者であるアレッサンドロ・グラミーニも参加している。

 そして”ボス”たるロッシもこのトレーニングに参加。2021年のMotoGP引退時にヤマハから贈られたYZF-R1の特別仕様車を使用してサーキットを駆け回った。

 MotoGPは2月10日からセパン・インターナショナル・サーキットで2023年シーズンに向けたプレシーズンテストがスタート。その後3月にはこのトレーニングと同じくアルガルヴェでMotoGP、Moto2共にプレシーズンテストが行なわれる予定だ。

 なおロッシ本人は、2023年も引き続き四輪レースに挑戦し、GTワールド・チャレンジ・ヨーロッパにフル参戦。また今年から新たにBMWのファクトリードライバーにも選ばれており、1月中旬に行なわれたドバイ24時間レースで、ロッシは2020年のMotoGPアンダルシアGP以来となる表彰台を獲得している。