マクラーレン、F1リザーブドライバーにミック・シューマッハーを起用。メルセデスと”ピンチヒッター”をシェアする形に
これまでマクラーレンは、レギュラードライバーの代役が必要な場合はストフェル・バンドーン・ニック・デ・デフリーズを起用できるという契約をメルセデス側と結んでいた。ただ、バンドーンは新たにアストンマーチンでリザーブドライバーを務めることとなり、デ・フリーズはアルファタウリからのF1フル参戦が決定。2023年からはシューマッハーがその後任となった。
シューマッハーは、レギュラードライバーであるランド・ノリスやルーキーのオスカー・ピアストリがレースに出られない場合、マクラーレンで代役出走を行なうこととなる。
シューマッハーは2020年にFIA F2でタイトル獲得後、翌年ハースからF1に昇格。ただ、2021年はマシンのパフォーマンス不足もあり下位に沈み、2022年は急遽F1復帰が決まったケビン・マグヌッセンの後塵を拝した。
その結果シューマッハーはシートを喪失し、ハースは後任としてニコ・ヒュルケンベルグを起用した。ヒュルケンベルグとしては3年ぶりのF1フル参戦。チームは若手ドライバーに頼る方針から、経験豊富なベテランにチームを牽引してもらう方針へと切り替えた。
なおシューマッハーに関しては、メルセデス陣営への加入に際して、4年間過ごしたフェラーリ・ドライバーズ・アカデミー(FDA)からの離脱も発表されている。マクラーレンでは、新チーム代表であり過去にフェラーリで父ミハエル・シューマッハーのパフォーマンスエンジニアを務めたアンドレア・ステラと共に仕事をすることになる。