2023年世界耐久選手権(WEC)のLMP2クラスに2台体制で参戦するプレマが、そのドライバーラインアップを発表。元F1ドライバーのダニール・クビアトがWECデビューを果たすことが明らかとなった。

 クビアトが乗る63号車のドライバーには、既に若手女性ドライバーのドリアーヌ・ピンの起用が発表されていたが、この度そこにクビアト、そしてランボルギーニのファクトリードライバーであるミルコ・ボルトロッティが加わることが発表された。

 もう1台の9号車に関しては、FIA F3で優勝経験のあるベント・ビスカール、今季からFIA F2に本格カムバックするファン・マヌエル・コレア、そして20歳のルーマニア人ドライバー、フィリップ・ウグランという布陣になる。ただコレアはF2との兼ね合いで開幕戦セブリングを欠場するため、かつて日本でも活躍したアンドレア・カルダレッリが代役を務める。

 プレマは昨年からLMP2クラスへの参戦を開始し、ロバート・クビサ、ルイ・デレトラ、ロレンソ・コロンボの3名を起用した。しかしこれら3人は今季のラインアップからは外れる形となった。デレトラはELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)への参戦が発表されているが、クビサとコロンボの今季のレースプログラムは明らかになっていない。

 クビサに代わってクビアトが加入したことで、プレマは引き続きF1での経験豊富なドライバーをラインアップに加えることができた。クビアトは2020年シーズンを最後にF1シートを失い、その後はNASCARにはスポット参戦していたものの、本格的なレース活動をしていなかった。彼にとっては初のスポーツカーレース、そして3年ぶりのレースフル参戦となる。

 プレマ加入に際し、クビアトは次のようにコメントした。

「プレマの一員になってFIA世界耐久選手権に参戦できることは、僕のキャリアの中でも本当にエキサイティングなことだ」

「チームはこれまで収めた成功でも有名だが、今後は耐久レースの世界を制することも目指している」

「このチームの一員になれるのが本当に楽しみだし、上位に食い込むべく全力を尽くせるよう、やる気に満ち溢れている」

 プレマのラインアップでもうひとつ特筆すべき点は、ボルトロッティが来たる2024年に向けてランボルギーニのLMDhプログラムの開発を率いることになるだろうという点だ。

 ランボルギーニは自社開発のLMDh車両で2024年のWECとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦することとなっているが、そのワークスチームとなるのがプレマの姉妹チームであるアイアンリンクス。来季に向けてLMDhの開発を進める上で、プレマはボルトロッティにとってこの上なく理想的な所属チームと言える。

「今年、プレマからWECに参戦できることを嬉しく思う」とボルトロッティは言う。

「プレマはこの選手権ですぐに戦闘力を見せられると証明済みだ。今シーズンも良い仕事を続けると共に、LMDhプログラムに向けて準備をすることが目標だ。僕を信頼してこのチャンスを与えてくれたプレマとランボルギーニ・スクアドラ・コルセに感謝したい」