レッドブル・レーシングでレギュラードライバーを務めるマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのふたりは、2023年シーズンからチームの第3ドライバーに就任したダニエル・リカルドがグランプリの週末の間にファクトリーでシミュレータ作業を行なうことで得られる恩恵は大きいと考えている。

 レッドブルは2月3日(金)にアメリカ・ニューヨークで2023年用マシン『RB19』の発表会を実施。2026年からのフォードとのパワーユニット提携も発表されたそのイベントには、レッドブル陣営への復帰となったリカルドの姿もあった。

 彼は2023年中にRB19でタイヤテストを行なう予定であることを認めたが、「今のところは、シミュレータ作業が主なドライビング内容になっている」と語っている。

 レッドブルにはリカルドを2023年シーズンのフリー走行に出走させる計画はないものの、オーストラリアを初め23戦中約半分のレースに帯同するものと予想される。

 現地へ赴くことがないレースでは、リカルドはミルトンキーンズのファクトリーでシミュレータ作業を行なうこともあるだろう。そしてその仕事は、チームにとって貴重なモノになるとレギュラードライバーのふたりは語っている。

 2016年から2018年にかけてレッドブルでリカルドとコンビを組んだフェルスタッペンは、リカルドの再加入について次のように語っている。

「彼はいつもプロフェッショナルで一緒にいると超良いいヤツだ」

「僕のチームメイトとして、チーム全体としても、ファクトリーでシミュレータに取り組んでいる人たちも、彼の経験を頼りにしている」

「彼は長い間F1でレースをしてきた。レースウィナーでもある。だから彼を迎え入れることができて本当に良かったよ」

 またペレスはレッドブルに「ダニエルのようなレベルの経験を持つ彼がいることはラッキーだ」と語り、次のように続けた。

「彼がファクトリーからエンジニアたちと一緒にいるなんてね。彼は僕らがマシンについて話していることを本当に理解している」

「だから、彼のような人がいることは正しいと思う。特に(レース)週末は、彼が助けになるはずだ」

 リカルドが2014年から2018年まで所属する中で7勝を上げたレッドブルに戻ったことで、フェルスタッペンのチームメイトとして2025年以降のシート確保を目指す中で、さらなるプレッシャーになるのではないかと質問されたペレスは次のように答えた。

「ノーだ。レッドブル・レーシングにいる時は、自分のベストパフォーマンスを発揮しなければならない。ダニエルがここにいるかどうかは関係ないんだ」

「レッドブルはグリッド上で好きなドライバーを選ぶことができるからね」