アストンマーチンF1はプレシーズンテスト直前に、ドライバーのランス・ストロールが自転車事故で負傷。その影響が長引くようであれば、チームはセバスチャン・ベッテルを起用する可能性もあるようだ。

 ストロールは2月20日に自転車トレーニング中のアクシデントによって負傷してしまったことが明らかとなった。プレシーズンテストは全て欠場となり、リザーブドライバーのフェリペ・ドルゴビッチが代役を務めることになった。

 F1は3月3日から2023年シーズンが開幕する。ストロールの体調に関してはまだ詳細が明らかになっていないが、開幕戦ではドルゴビッチが代役を務める可能性も十分にある。

 そして、ストロールの負傷が長期化してしまった場合、チームとしてはその代役にドルゴビッチではなく、昨年限りでF1を引退しアストンマーチンを離れたセバスチャン・ベッテルを呼び戻して起用する可能性もあるようだ。

 チーム代表のクラックは、ストロールのアクシデント以来、ベッテルと話をしていたことを認めているが、彼が再びF1マシンに乗ることに興味を示したがどうかについては、言及を避けている。

「セバスチャンとは何度も電話で話をしている」

 ここ数日でベッテルと会話したかどうかを問われたクラックは、そう答えた。

「しかしこれは昨年もそうだったし、今後も続いていくだろうことだ」

 そしてベッテルがドライビングに興味を示したかと聞かれると、クラックは「それは答えないでおこう」と語るに留めた。

 クラックはストロールの負傷が長引いた場合の想定について聞かれた際に「非常に仮説的なモノだ」と口にしており、ベッテルが昨年限りで引退を選んだことについても尊重しなくてはならないと語っている。

「まず第一に、我々の計画はランスをマシンに乗せることにある。ジェッダ(サウジアラビアGP)について話す前に開幕戦が控えているし、引き続き様子を見ている。我々はまだ最終的な決定は下していない。それがポイントだ」

「ひとつ忘れるべきではないことがある。彼は引退に向けて、とてもしっかりと計画を立てていた。これもまた、尊重すべきことだと思う。だからどうなるか様子を見よう」

 なお、代表のクラックであっても、ストロールの状況はまだ不透明であるという。

「正直に言って、現時点では分からない。彼が我々のプランAであることは言うまでもないし、ランスにはマシンに戻ってきて欲しい。だが、我々は彼の言葉や医師が適切だと話すのを待たなければならない」

「FIAに定められている特定の制限や遅れについては、我々も尊重しなくてはならない。明日以降状況がどう進展するか、我々も注視していく事が必要だ。サッカーでも怪我があったときは、最後の瞬間まで待ってから、プレーできるか決定するだろう」

「プランBは我々も決定しなくてはならない。いくつかB案はあるが、プランAが不可能だったときにBを決める必要がある。とてもシンプルな話で、彼がドライビングできるのか、できないのか、ということだ」

 またクラックはストロールがシルバーストンにあるシミュレータを使用していないことを認めているが、ストロールが試す計画はあると語っている。

「いや、まだなんだ。彼は試すことになるが、それが最初のステップになる」