【MotoGP】ナンバーワンライダーは決めない? 現王者バニャイヤとバスティアニーニ擁するドゥカティ、新シーズンに向けライダーの”成熟”信じる
昨年、バニャイヤとバスティアニーニはレース中に何度か衝突する場面があり、緊張を生み出すこともあった。
そんなふたりが2023年シーズンからは、ドゥカティでチームメイトとなる。過去のいきさつもあり、彼らふたりの“取り扱い”に関しては初期から興味を持たれる話題となっていた。
チームのスポーティングディレクターを務めるパオロ・チアバッティは昨年11月のインタビューで、こうしたラインナップを持てることは「贅沢だ」と語っていた。
セパンテストも行なわれ、彼らのライダーマネジメントが気になる時期がより近づいてきたが、チアバッティはナンバーワンライダーについてはチーム内で議論も行なわれていない状態であり、バスティアニーニも2023年はより落ち着きを増すだろうと考えていると語った。
「明確にする必要があったことは、既に昨年のうちに行なわれているんだ」
チアバッティはセパンでそう語った。
「エネアはファクトリーバイクに自分がふさわしいと証明したがっていた」
「そして今、彼はファクトリーチームにおり、そのメンタリティも変わっている。ペッコ(バニャイヤの愛称)と共に取り組まなければならないんだということを理解したんだ。我々はふたりについて、何を争うにしても同じくらいのチャンスがあると思っている」
「昨年のエネアは今とはまた違ったモチベーションを持っていたんだ。私が読み違えていないことを期待しているが、チームは落ち着いていけると思っている。エネアはより責任を多く負っていることをしっかり理解してくれている」
ドゥカティはセパンテストを好調のうちに終えており、サテライトチームを含めてトップ10のうち7台がドゥカティという結果だった。
2023年型デスモセディチGPは既に昨年のチャンピオンマシンGP22のレベルに達しているというコメントも聞かれており、新シーズンもドゥカティが主役となってくる可能性は高いだろう。