FIA F3選手権の開幕ラウンド、バーレーンのレース1はホセ・マリア・マルティ(カンポス)が完璧な走りでシーズン最初のレースを制した。

 舞台はバーレーン・インターナショナル・サーキット。現地時間12時15分ということで、気温28度、路面温度40度というコンディションでレースが行なわれた。ポールポジションはフランコ・コラピント(MPモータースポーツ)。マルティが2番手だ。

 コラピントは19周のレースを上手くスタート。ターン1ではマルティに並びかけられたものの首位をキープし、2番手にはマルティを交わしたカイオ・コレ(VAR)が浮上した。

 スタートこそ大きなトラブルはなかったものの、2周目にクラッシュした車両が出たためセーフティカー(SC)が出動。7周目にレースが再開された。

 コラピントはコントロールライン直前まで加速を遅らせ、首位を守った。2番手を巡ってコレとマルティが激しくバトル。マルティが2番手を取り戻した直後に、バーチャル・セーフティカー(VSC)が出された。ターン1でストップした車両が出たためだ。

 VSCはすぐにSCに切り替えられ、リスタートは12周目になってから。コラピントはマルティに一時前に出られてしまうが、マルティを押し出すような形になりながらもポジションを守った。

 ファステストペースで逃げるコラピントだが、DRSが使用可能になった14周目のターン4でついにマルティにオーバーテイクされてしまった。

 ハイペースで逃げるマルティに、DRSで追うコラピント。3番手のコレはついていけず、優勝争いはマルティとコラピントの2台にしぼられていった。

 この2台の戦いも、ファイナルラップに入る頃には決着。マルティがコラピントをDRS圏外まで引き離し、1.8秒差でトップチェッカーを受けた。2位コラピント、3位コレまでが表彰台に上がった。

 レース後のパルクフェルメには、同郷のF1ドライバーであるフェルナンド・アロンソも祝福に駆けつけていた。