メルセデス、ついに白旗? ウルフ代表、独自コンセプトの破棄を示唆「どの方向性を目指すかを決めなければ」
多くのライバルたちがレッドブルに近いコンセプトを採用して新車を開発する中、メルセデスは昨年のように独自路線のコンセプトを採用したが、今回の結果を受けてチーム代表のトト・ウルフは、チームが間違っていた可能性があることを示唆した。最終的に勝者になれると信じてW14の開発を進めてきたメルセデスだが、ウルフは考え方が変わり、他の選択肢を追求する時が来たと考えているのだ。
motorsport.comがハミルトンの「メルセデスは現在のコンセプトでは目標を達成できない」という意見に同意するかと尋ねると、ウルフは次のように答えた。
「私は、このパッケージが最終的に競争力を持つとは思っていない」
「我々は冬の間、全力を尽くしてきた。そして今は気持ちを立て直して、エンジニアと話し合う必要がある。そして、レースで勝つための競争力をつけるために、どのような開発の方向性を目指すかを決めなければならない」
「昨年のように、たくさんの表彰台を獲得して最終的にそこ(表彰台の中央)に到達するような形じゃなくてね」
「今季もレースで勝てると確信している。しかし我々が考える必要があるのは、中長期的なことであり、どのような決断を下すべきかなんだ」
ウルフは、メルセデスの長期計画について深く分析するのは、今週末のバーレーンGPの後になると示唆した。
しかし、たとえチームがまったく新しいコンセプトを追求することになったとしても、今季のマシンW14で可能な限り前進することを諦めることはない、と彼は明言している。
「我々はレーサーであり、レースをしているのだから、トップに立つために毎セッション戦うことを決して諦めない」
「今日の序列を見れば、現実的では無いと思う。しかし私は、来週何を見つけることができるか、方向性を変えるにはどうしたらいいのか、そしてどれほど早く動けば今季中に軌道修正することができるかを考えるんだ」
「まだ23戦のうち、最初の予選が終わっただけだ。だからこそ何かをディスカウントするようなことはしたくない。一方で、クルマを大きく変更する必要があるという点では完全に現実的なんだ」