2023年のF1最初の予選が行なわれ、ハースのニコ・ヒュルケンベルグはQ3まで進出し、10番グリッドを確保。中団争い上位のグリッドを得たことに、彼も満足しているという。

 今シーズン、ミック・シューマッハーの後任としてF1にフル参戦で復帰したヒュルケンベルグ。前回の代役参戦からも1年のブランクがあったが、予選では光る走りを見せた。

 予選Q1では1分31秒204の6番手タイムを記録し、Q2へ進出。そのQ2でも1分30秒809の8番手タイムを記録してQ3まで駒を進めた。チームメイトのケビン・マグヌッセンがQ1敗退を喫しているだけに、復帰勢のヒュルケンベルグの走りは注目に値するものだった。

 久しぶりの予選を終えたヒュルケンベルグは、結果については「満足している」と語っている。

「嬉しいし、満足している。土曜日は本番じゃないけど、良い予選結果を手にしていることは、素晴らしいものだ。そしてもちろん、明日が一番大事になってくる」

「今日の走りからまた学習していくことになるけど、明日のレースはタフで、チャレンジングなモノになるだろうね」

 なお予選Q1ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)のマシンから落ちたパーツの影響で、赤旗も発生していた。ヒュルケンベルグも赤旗の影響を受けたが、1周多く使ったソフトタイヤで、Q1突破のタイムを記録できたことを喜んでいた。

 また、Q3ではアタックラップでトラックリミット違反があったため、タイムが抹消。最終的にノータイムで10番手という結果になった。

 ヒュルケンベルグはFP2後に、トップ5は無くともトップ10に入れるという見方を示していた。その予想通りとなったとも言えるが、競争力を備えていることに満足していると語った。

「良い感じだ。1周(アタック)では間違いなく集団の中に入っていると思うし、かなりタイトだろうけど競争力も備わっている」

「予選はドライバーがラップをどう組み立てるかにも影響を受けるからね。でも、僕は明日のレースで何が起こるか、どんなことができるかに興味があるよ」