”退屈なシーズン”も大歓迎! レッドブルの重鎮マルコ「でもそんな風にはならない」と油断せず
ポールポジションからマックス・フェルスタッペンがレースをコントロールし、2位となったセルジオ・ペレスはスタートでシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれながらもコース上で逆転。39周目にルクレールがトラブルでリタイアしたことで、レッドブルはワンツーフィニッシュでレースを終えた。
3位になったアストンマーチンのフェルナンド・アロンソとは、大差がついたまさに圧勝だった。
その圧倒的な強さに、メルセデスのジョージ・ラッセルはレッドブルが全戦全勝してもおかしくはないとコメントしている。しかしマルコは、残りのレースでレッドブルがそれほど楽をできるとは考えていない。
彼は次のように語っている。
「退屈な1年になるのは構わないが、そうなるとは思っていない。まだたった1戦だ。それに路面の影響で特殊なレースでもある」
「全てのレースが違うんだ。例えばジェッダ(第2戦サウジアラビアGP)はもっと高速だし、他のチームもクルマを開発するだろう。彼らは眠っているわけではないんだ」
ジェッダの市街地コースは路面がよりスムーズで、より高速コーナーが多いレイアウトだ。マルコは、ジェッダでフェラーリの新車SF-23が持つトップスピードのアドバンテージが活きるはずだと考えており、同様にモンツァも得意とするはずだと語った。
「今のところ、フェラーリは最速のエンジンをもっていると思うが、信頼性がなければ意味がない」
「でもトップスピードは今のままだし、それに対応しなければならない。モンツァのようなサーキットで何が起こるか見てみよう」
「このアドバンテージを維持するためには、ハードワークして、一生懸命に戦わなければならないだろう。でも、とにかく、できるだけ多くのレースに勝って、最終的にはチャンピオンシップを勝ち取ることだけを考えている」
今のところ、主なライバルになるのはどのチームだと考えているかという質問に、マルコは次のように答えた。
「開幕戦が終わった時点ではなんとも言えない。多くのライバルがいるし、メルセデスはシーズンを通じてもっと良くなると信じている」
「アロンソとハミルトンのバトルは好きだった。信じられないような戦いだった。ハードだけどフェアで、昔ながらのレースだった。もし彼がもっと良いポジションでレースを始め、メルセデス勢の後ろでロスをしていなかったら、脅威になっていたかもしれないね」