レッドブル、3台による”表彰台独占”にニッコリ。類似したF1マシン持つアストンマーチンの躍進に「模倣は最大の栄誉」
その真価を測るバーレーンGPでは、アストンマーチン移籍のフェルナンド・アロンソがコース上でメルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのカルロス・サインツJr.を抜き去り、レッドブル勢に次ぐ3位表彰台を獲得した。
この結果を受けて、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは「表彰台に3台のレッドブルが乗った」と揶揄したが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、マシンの類似性を認めつつも「模倣は最大の栄誉」だと口にした。
ファロウズをアストンマーチンに行かせたことを後悔しているか、と訊かれたホーナーは次のように答えた。
「いいや、我々には素晴らしいチームがあるからね」
「何事も進化していく必要があるし、止まっているモノはない。あのマシンが我々のマシンに似ているのは光栄なことだと思うし、3人が表彰台に立つのを見るのは素晴らしいことだ」
2022年シーズンを7位で終えながらも今年は開幕戦で3位表彰台を掴んだアストンマーチン。ホーナーは、アストンマーチンが今後もトップ3チームとしてシーズンを過ごすことはもはや不可能ではないと語る。
「それ(トップ3でシーズンを過ごすこと)が可能だと、他の全てのチームに対して示されていたと思う」と彼は言う。
「彼らは冬の間に良い仕事をした。模倣は最大の栄誉と言われるように、”古い”マシンがこれほど上手くいっているのを見るのは良いことだ」
「F1マシンの操作ウインドウは非常に狭く、トップ3のどのチームも自分たちなりのテーマを確立しているように見える」
「ひとつチームが我々のテーマを採用し、それが結果をもたらした。だからある時点でテーマは収束していくと思うし、シーズン中にそれが起こる可能性もある」
ホーナーは、ハミルトンとサインツJr.を抜いたアロンソはオーバーテイクを楽しんでいただろうとも語っている。
「彼らはレースで非常に強いように見えた」とホーナーは言う。
「フェルナンドがあそこを走っているのは観ていて楽しかったし、40代の人たちに『まだ”おじさん”もやれるんだ』という希望を与えてくれた」
「彼はとても良いレースをしたし、彼にはまだ競争力がある。アストンマーチンも良いマシンを持っているようだ」