ジェンソン・バトン、NASCARのカップシリーズにも3戦出場。デビュー戦のCOTAではライコネンとも競演へ
2007年のF1王者であるキミ・ライコネンもトラックハウス・レーシングの”プロジェクト91”からNASCARに再参戦。3月26日のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)では、ふたりのF1王者経験者がNASCARで共演することになる。
バトンは、3月26日のCOTAのほか、7月12日のシカゴ・ストリートコース、8月13日のインディアナポリス・モーター・スピードウェイ・ロードコースにも参戦する予定だ。
ジミー・ジョンソンとマイク・ロッケンフェラーとともに、”ガレージ56”枠の改良型次世代NASCARカップカーでル・マン24時間レースに参戦することになっているバトン。今回のNASCARシリーズ参戦は、バトンにとってNASCARマシンでの初実戦ということになる。
「ガレージ56のマシンに初めて飛び乗った時『僕は何をしたんだ? かなり違うぞ』という感じだった。それが4周くらい続いた」
「その後、『ちょっと待ってくれ、これもレースカーだ。4つのタイヤが路面に接していて、メカニカルなレースカーなんだ。それなら学んでいける』と考えた」
セブリングやデイトナ、COTAでガレージ56のマシンを試してきたバトンは、それがカップシリーズ参戦にも役に立つと考えている。
「カップカーはダウンフォースが少なく重量も重いが、ガレージ56のマシンはそれがどのようなものかという方向性を示してくれる。初めてのレースで、予選で上位に食い込むことも、優勝争いをすることも期待されていないことは分かっている」
「僕はカップシリーズに参戦しているドライバーたちを心から尊敬している。オーバルでもロードコースでも、たくさんの才能溢れるドライバーがいる」
「10年前は、NASCARのドライバーはサーキットを走れないと言われていたが、彼らはそれ(ができることを)を証明したと思う。元F1ドライバーがストックカーに乗るたびに、最初は苦労している。だから、すぐに上位に食い込めるとは思っていない。だから、僕にとっては複数のレースをこなすことが重要で、そうすれば自分自身とマシンのベストを引き出すことができる」