3月10日、ブリヂストンは2023年のモータースポーツ活動計画を発表した。今年は、ブリヂストンがモータースポーツ活動を開始してから60周年にあたる節目の年。10年後、20年後にも『走るわくわく』を提供していくと宣言した。

 国内に関してはスーパーGTのGT500クラスやGT300クラスのマシンに『ポテンザ』レースタイヤを供給。2輪の全日本ロードレースには『バトラックス』ブランドのレースタイヤを供給していく。

 海外に関しては2輪耐久レースであるFIM世界耐久選手権(EWC)などにタイヤを供給。さらに北米のNTTインディカーシリーズには、ファイアストンを通じてタイヤを供給する。

 さらにファイアストンは、2025年までインディカーへのステップアップを目指すシリーズである『インディNXT・バイ・ファイアストン』のオフィシャルタイヤサプライヤーになることも発表されている。

 またブリヂストンは『TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup』、『全日本ジムカーナ選手権』、『マツダグラスルーツモータースポーツカテゴリー』といった参加型のカテゴリーにもタイヤを供給し、支えていくという。

 2013年からタイトルスポンサーになっている世界有数のソーラーカーレース『ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ』のサポートを継続する他、EVや燃料電池車の電費効率を競う『ブリヂストン・FIAエコラリーカップ』へも、オフィシャルパートナーとして参画。サステナブルなモータースポーツ活動をグローバルに進めていく。

 モータースポーツ活動60周年を記念した企画としては、プロドライバーがeモータースポーツのレッスンを提供する『ブリヂストン・eモータースポーツ・インスティテュート』、初めてサーキットを走る初心者向けの参加型走行イベント『ポテンザ・サーキット・チャレンジ(PCC)』を立ち上げる。

 ブリヂストンは、「これらのデジタルとリアルの活動を組み合わせることで、モータースポーツの魅力や楽しさを広く伝え、モータースポーツファンの裾野をより広げていく」としている。

 ブリヂストンは「タイヤは生命を乗せている」を大原則に安心安全を守り、モータースポーツ活動を通じて極限状況におけるタイヤの性能を追求する技術力や総合力、ブランド力を磨き続けてきた。

 今後はサステナビリティへの取り組みにおいても極限を追求し、「極限のグローバルジャーニー」へ再度足を踏み出していくとしている。