MotoGPポルティマオテスト初日|王者バニャイヤが最速タイムをマーク。アプリリアが超斬新な空力デザイン投入
3月末にシーズン開幕を迎えるMotoGP。今回のポルティマオテストのデータは、エンジンや空力カウルなど各種ホモロゲーションに向けて仕様を決めるためにもに重要なものとなってくるため、各メーカーがギッシリとプログラムを詰め込んでくることが予想された。
8時間に渡って行なわれたテストだが、初日はVR46のルカ・マリーニがセッション中の多くの時間でタイムシートのトップに立った。
マリーニは2022年型のデスモセディチGPを走らせ、残り3時間時点では1分39秒610までタイムを短縮していた。
ただ、テストがラスト1時間に入ると王者バニャイヤがタイムを縮めにかかった。彼はマリーニが更新していた自己ベストの1分39秒005を超える、1分38秒771をマーク。結局、これがテスト初日の最速タイムとなった。
ポルティマオテスト初日も、2月のセパンテストと同じくドゥカティ勢がタイムシート上位に多く並んでいる状況だ。
ただバニャイヤ、マリーニに次ぐ3番手タイムを、アプリリアのマーベリック・ビニャーレスが記録。アプリリアは今回斬新なスタイルのフロントウイングを持ち込んでいることでも、注目を集めていた。フロントカウルの下に、第2のフロントウイングが生えているのだ。
また今年からアプリリア陣営となったRNFのラウル・フェルナンデス、ミゲル・オリベイラがそれぞれ5番手、6番手タイムと上位のタイムを記録している。
トップ10以内に入った日本勢は、8番手となったヤマハのファビオ・クアルタラロのみ。イタリア勢の好調さが表れているようだ。
ホンダ勢は移籍組のアレックス・リンス(LCRホンダ)が最速で、11番手タイム。レプソル・ホンダのマルク・マルケスは19番手タイムとなっている。
なおこの日、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、ラウル・フェルナンデス、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)らが転倒。ディ・ジャンアントニオは病院へ運ばれたが、検査では大きな怪我は無いことが確認された。
MotoGPは3月12日にポルティマオテスト最終日が行なわれ、シーズン開幕前の走行が全て終了。3月24日からは同じポルトガルの地で、いよいよ開幕戦がスタートする。