2009年のF1王者であるジェンソン・バトンは、スプリントレースの導入など変化に意欲を示すF1を賞賛しながらも、NASCARのステージポイント制を導入すれば、さらなる変化がもたらされる可能性があると語った。

 バトンは今季、NASCARマシンを駆ってル・マン24時間レースに参戦予定。さらにNASCARのカップシリーズにも3戦にわたって出場することが決まった。

 そのバトンは、F1の変化を恐れない姿勢を賞賛しながらも、NASCARからF1が学ぶべき部分もあると考えていると語った。

「F1の素晴らしいところは、彼らが変化に対して非常にオープンで、面白くしようとしていることだ」

 そうバトンは語った。

「スプリントレースが導入され、とてもうまくいっていると思う。長い間同じように行われていたスポーツを変えると、誰もが満足するわけではない。しかし、僕はこの変化を気に入っている」

「NASCARでは、レースを通じてステージポイントを獲得できる。それは、ピットインのタイミングにも関わってくるから、興味深いかもしれない」

「1周目とか20周目、そして40周目など、いくつかの段階でポイントを獲得できる。もしそれがレース終盤だったら、戦略も変わってくる可能性がある。それがF1でうまくいくかどうかは分からないけどね」

 バトンはさらに、F1マシンが軽くなると、より良くなるだろうと語る。

「F1は素晴らしいポジションにあると思う。僕はレースを見て、楽しんでいるよ」

 そうバトンは言う。

「F1での夢は、マシンが軽くなることだ。それはずっと夢なんだ。ドライバーとしては、軽いマシンの方がいいからね。そう言っても、ストックカー(NASCARは1500kg程度)でレースしようとしているんだけどね!」

「でも、必要に応じていろんな部分をいじる準備ができている……そんなF1の現状には満足しているよ。恐れずに試して欲しいと思う」