LCRホンダの中上貴晶は、2023年シーズンの開幕戦ポルトガルGPの舞台であるアルガルヴェ・サーキットで行なわれたプレシーズンテストを20番手で終えた。

 トップから1.341秒差の20番手という結果は素晴らしいモノではないものの、中上は今季から導入されるスプリントレースを想定したシミュレーションを実施したため、新品タイヤでのアタックをしなかったことが、この順位に影響しているのだという。

 2日間のテスト初日は転倒もあって思うようにタイムアップできなかったものの、2日目にかけて1.333秒のタイムアップを果たしている。

 数字ほど悪くはないテスト内容だっただけに、中上は大きく改善することができたと考えているようだ。

「今回は、2日間にわたって本当に重要なテストが行なわれました。初日はマシンのフィーリングをつかむのに少し苦労しましたが、2日目は朝の走行から大きな前進がありました」

 そう中上はプレスリリースにコメントを寄せた。

「マシンのセットアップと電子制御を変更し、大きく改善することができました。一歩一歩、トップグループとの差を縮めています」

 そして中上は、開幕戦ポルトガルGP(3月24日〜26日)に向けての意気込みを次のように語った。

「いい感じで前進しているので、ここで行なわれるシーズン最初のレースが本当に楽しみです。引き続き、プッシュしていこうと思っています」