フェラーリはF1第2戦サウジアラビアGPで、シャルル・ルクレール車に搭載されているパワーユニット(PU)に3基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を投入。年間2基という規定数を超過したため、ルクレールは決勝レースで10グリッドの降格ペナルティを受けることとなった。

 今月初めに行なわれた開幕戦バーレーンGPの決勝日の朝、フェラーリはルクレール車のPUに搭載されていたCEに異常を検知。2基目のコンポーネントへ交換した。

 しかし、バーレーンGP決勝の40周目にルクレールはマシンのパワーを失ってリタイア。今季最初のリタイア原因は、やはりCEのせいであることがすぐさま判明した。

 そして、フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールはサウジアラビアGPに先立つ水曜日に、ファクトリーで行なわれた分析の結果、ルクレールのCEを三度交換する必要があることが分かったことを認めた。

 これにより年間2基という規定を超えたため、ルクレールは開幕2戦にして10グリッドの降格ペナルティを受けることに。PU関連での降格ペナルティは、これが今季初の事例となる。

「ふたつの問題があった、ひとつ目は日曜日の朝にエンジンをかけた時、ふたつ目はレース中に発生した」

 そうバスールは説明する。

「残念ながら、ふたつともCEボックスの問題で、前例のないモノだった」

「現在はその問題をマネジメントできていることを願っている。これについては詳しい分析を行なった。しかし残念ながら、今季CEの規定数は2基となっているため、ジェッダでペナルティを受けなければならない」

 フェラーリのPUに関する信頼性の問題は、昨シーズンもチームの課題となっていた。ルクレールはアゼルバイジャンGPとスペインGPで首位走行中にPUトラブルが発生しリタイア。レッドブル勢とのタイトル争いに敗れた一因となった。

 フェラーリはオフシーズン中にPUのトラブル解消を目指し、許されている信頼性向上に関する開発に注力。2023年シーズンでは最も強力なPUを搭載したとライバルチームは見ている。

 そうした中での信頼性トラブルだったが、ルクレールを襲った問題は昨年のトラブル原因とは関係のないモノだと言われている。

 シーズン開幕前にフェラーリのPU責任者であるエンリコ・グアルティエリは、チームは信頼性問題への対処に懸命に取り組んだと語っている。

「我々はサーキットで発生した問題の根本的な原因を理解すべく、あらゆる分野に取り組み、利用可能な全てのツールを使って問題の解決に努めた」

 チームが公開したビデオでグアルティエリではそう語った。

「ダイノ(テストベンチ)では、我々が導入したいくつかの変更点について、ポジティブなフィードバックを得ることができた。しかし、我々が良い仕事をすることができたのかは、いつものようにサーキットが教えてくれるだろう」