F1開幕戦バーレーンGPでフェルナンド・アロンソが3位表彰台を獲得するなど、今季の台風の目として注目されているアストンマーチン。第2戦サウジアラビアGPの初日でも存在感を見せた。

 FP1ではアロンソが3番手、ランス・ストロールが4番手と、王者レッドブルに次ぐ順位につけた。予選・決勝と同じ時間帯に行なわれたFP2でもアロンソがレッドブル勢に割って入る2番手タイムをマークし、ストロールも7番手につけた。

 この結果を受けてアロンソは、初日が順調だったことを認めたが、来たる予選に向けての展望については冷静なコメントを崩さなかった。

「金曜日の結果というのは大体参考にならないからね」

 初日2番手で終えたことについて尋ねられたアロンソはそう話す。

「バーレーンだって金曜日はトップを取ったりしていたけど、最終的には(予選)5番手、6番手あたりだった。だから予選になるまで分からない」

「ただこのクルマでしたいことはテストできた。まだ理想的なバランスではないのでもう少しグリップを追い求める必要があるけど、基本的には順調だし今回も良いスタートが切れた」

 バーレーンではレッドブル、そしてフェラーリの2台に続いて予選5番手となったアロンソ。決勝レースではシャルル・ルクレールのトラブル発生に加え、カルロス・サインツJr.をコース上でオーバーテイクしたことで3位に入ったが、今回はフェラーリが初日から中団に沈んでおり、アストンマーチンが2番目に速いチームとなっているように見える。

 しかしアロンソはそういった予測に対しても「全く分からない」と語る。

「予選を走って、自分たちの位置を確認するだけだ。フリー走行なんてたくさんあるし、レースのレースの間には何日もあるし、分析するデータもたくさんあるし……君たちもたくさん予想や推測ができる。それがF1の良さでもある。ただ僕たちドライバーやチームにとっては、フリー走行から何かを読み取るのは難しい」

 まずは予選Q3に残ることを目指しているアロンソだが、これはチームメイトのストロールも同様だ。フリー走行の結果からも上位陣のタイムはかなり拮抗しており、予選は接戦になるだろうと彼は予測している。

 また怪我の影響が残っているという中で上々のタイムを記録したストロール。彼は次のように語った。

「かなりタイトな状況に見える。アルピーヌも速そうだし、接戦になると思う。彼らがこんなに速いとは思わなかった」

「フェラーリも明日は上がってくるだろうし、メルセデスも良さそうだ」