2022年シーズンに続いて2023年の開幕戦バーレーンGPでも不本意な結果に終わったメルセデスAMG F1チームは、今季マシン『W14』で予想したほど前進できなかったことから、計画を見直す必要があると公言。バーレーンGP終了後の3月7日(火)にファクトリーで行なわれたミーティングにて、マシンコンセプトを切り替える決定が下されたことをドライバーのジョージ・ラッセルは示唆している。

 このミーティングにはチーム首脳陣とドライバー、エンジニアが参加。問題に対処すべく、真剣な話し合いが行なわれたという。

 第2戦サウジアラビアGPを前に、ラッセルはこのミーティングにて短期的、中期的に必要な措置が検討されたと明かした。

「僕らはみんなひとつになって、とても良い、正直でオープンな話し合いができた」とラッセルは言う。

「そもそもなぜこういった状況に陥ったのか、多くの疑問が解消された」

「そして、そこから抜け出すために、短期的、中期的に何をするつもりなのか? どのような道を進んでいきたいのか? というところの回答が得られた」

「僕らを正しい道に戻し、勝利に導くと信じているそれらの変更が既に行なわれている」

 またラッセルは、メルセデスの復活計画の具体的な内容について詳しく明かさなかったものの、既存のマシンの改良に注力するのではなく、マシンコンセプトの変更に向けてチームが動き出していることを示唆した。

「コンセプト変更にはリスクが伴うことは理解している」とラッセルは説明する。

「しかし僕らは今、正しい道を歩めていないと言えるだけの知識とデータを持っていると感じている。冬の間に設定した目標も正しくなかった。一刻も早く方向転換する必要がある」

「その決定は既に下されている。おそらく先週の火曜日(3月7日)の時点で、僕らは既にそれに向けて動き出している。それがどれだけ早くマシンに反映され、どれだけ早くパフォーマンスに反映されるのかは、また別の問題だ」