2022年シーズン末をもってハースF1のレギュラーシートを失ったミック・シューマッハーは今季、メルセデスAMG F1にリザーブドライバーとして加入。ルイス・ハミルトンやジョージ・ラッセルと共に仕事をする機会を得たことで、シューマッハーはF1復帰を目指す自身の成長にとって大きな助けになると考えている。

 そして、2023年にレースを続けるチャンスはなかったものの、2024年に向けて獲得に関心を示すチームがいることをシューマッハーは示唆している。

 メルセデスでの役割はF1レギュラーシート獲得にどう役立つかとシューマッハーに尋ねると、彼は次のように語った。

「もちろん保証はないけど、僕は今、心地よいポジションにいるから学ぶことはできる。ドライブはしないけど、この一年で最大限の力を引き出すことができると思うんだ」

「ジュニアカテゴリーやF1でも結果を出しているのだから、きっとチャンスはあるはずだ」

「冬の間に、既に何人かが興味があると言ってきた。だから、ある意味ではあまり心配していないんだ」

 またシューマッハーは、メルセデスと密接に仕事をすることで、学びを通じてより良いドライバーになれると考えている。

「メルセデスの一員であることは間違いなく名誉なことだ」とシューマッハーは言う。

「でもそれ以上に、メルセデスはアットホームに感じられるんだ」

「レースという点では、僕が望んでいたようなステップではないかもしれない。しかし多くの意味で、自分のドライビングを向上させ、レーシングドライバーとして自分を証明するための選択肢のひとつであることは間違いないと思う」

「できる限りチームの力になれたらいいね。でも、チームがこれまでやってきたこと、そして経験したことを全て、自分のために活かすことができると確信している。ドライバーとして成長するためにね」

 シューマッハーは今年、F1以外にもできるだけ多くステアリングを握る機会を得たいと考えているものの、レースカテゴリーにフル参戦することで自分自身に負担をかけたくないとも語っている。

「今のところはない。それは僕の計画じゃないよ」とシューマッハーは言う。

「もちろん、現時点ではF1の全レースに参加するのが理想で、そうなるとかなりの日数になる」

「一方で、F1に近い場所でカートレースにいくつか出ようかと思っている」