ロードレース世界選手権MotoGPの最高峰クラスに参戦するRNFレーシングは、2023年シーズンのマシンカラーリングを発表した。

 RNFはラズラン・ラザリの率いていたペトロナス・セパン・レーシングチーム(SRT)が2021年限りで撤退することになったため、その後継チームとして編成され、2022年から参戦を開始した。

 SRT時代から引き続き、昨年はヤマハYZR-M1を使用し、ダリン・ビンダーとアンドレア・ドヴィツィオーゾというラインナップでレースへ挑んだ。

 しかしRNFはシーズンを通じて苦戦。ドヴィツィオーゾのシーズン終了を待たない早期引退などの出来事を経て、最終的には37ポイントの獲得でランキングは下から2番目という結果に終わってしまった。

 そんなRNFだが、2023年は心機一転のシーズンとなっている。今年はヤマハとの契約を延長せず、発展著しいアプリリア陣営にスイッチすることを決断。ライダーもミゲル・オリベイラ、ラウル・フェルナンデスの2名に入れ替わった。

 また昨年末に既に発表済みだったが、RNFは今年からCryptoDATA Techが株式の過半数を取得。CryptoDATA RNF MotoGP Teamとしての参戦となっている。

 発表されたマシンカラーリングはwithUがメインスポンサーとなっていた昨年から変化。黒が基調となっている点は変わらないが、マシン前方はかなりカラフルなパターンに変化している。

 なお2023年シーズンからアプリリアとRNFは密接に協力していくことになるが、彼らはまだ完全なファクトリースペックのマシンを走らせる予定ではない。

 既に実施された2回のプレシーズンテストで、RNFのライダー2名はまずまずの適応具合を見せている。アプリリアは昨年大躍進を見せた勢いのあるメーカーだが、新体制でRNFも復活してくるかどうかに注目が集まるだろう。