アストンマーチンのF1初優勝はレッドブルの”アシスト”次第。2連続表彰台獲得のアロンソ「彼らのリタイアを活かせれば……」
ただ、チームが表彰台の頂点に立つためにはレッドブルの”アシスト”が必要だとアロンソは考えている。
レッドブルが開幕2戦でワンツーフィニッシュを果たした一方、これまでトップ3を形成してきたフェラーリとメルセデスは苦戦している。
フェラーリのカルロス・サインツJr.はチームがランキング2番手をアストンマーチンから取り戻すためには、今季マシン『SF-23』にアップデートが必要だと認めている。
そしてアストンマーチンと38ポイントで並んで3番手につけているメルセデスのトト・ウルフ代表は、マシンコンセプト見直しの必要性を明言している。
アストンマーチンは2番手チームとしての地位を確立したものの、チームが2023年に優勝するためにはレッドブルの不運が必要になるとアロンソは言う。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンがアストンマーチンは今季優勝することができるとコメントしたことに対して、アロンソは次のように語った。
「僕らは彼らの助けが必要だが、彼らが常にワンツーでフィニッシュすることができなくなれば、いずれはそうなるだろう」
「ある時はピットストップ、ある時はギヤボックス」とフェルスタッペンがサウジアラビアGP予選でドライブシャフトのトラブルによりQ3へ進めなかったことを指摘して、アロンソは次のように続けた。
「マックスは一度そうなっていたし、(レースでも)そうなってマシンをリタイアさせる必要に迫られたかもしれない」
「信頼性などが助けになるようなサーキットもあるだろうし、そういったレースで僕らがチャンスを掴めれば良いね」
アストンマーチンはコース特性の異なるサーキットで行なわれたバーレーンGPとサウジアラビアGPの両方で速さを発揮したが、特にサウジアラビアではレースペースでレッドブルにより接近できたと感じたとアロンソは言う。
レッドブルとアストンマーチンの差について、彼はこう語った。
「少しは近づけたと思う。バレーレーンで彼らがプッシュした時は、かなり先行していた」
「ここでも彼らは先行していたし、手の届かない位置にいるのはもちろんだ。でも、少し近づいたんだ」
「それは良いことだ。(決勝スタートでは)レースをリードできたし、アストンマーチンがF1を2周に渡ってリードした初めての写真が撮れた訳だからね」
「これが最後じゃないことを願うよ」
仮に今季アストンマーチンが優勝した場合は、イギリスの名門スポーツカーブランドとしてはF1初優勝となる。1959年から1960年にもF1へ参戦していたアストンマーチンだが、この時には表彰台すら獲得できすに撤退。2021年アゼルバイジャンGPでセバスチャン・ベッテルが掴んだ3位がブランドとして初の表彰台獲得となった。