MotoGP2023年シーズンが開幕! ドゥカティ陣営へ移籍アレックス・マルケスが才能発揮し最速タイム|MotoGPポルトガルFP1
アルガルヴェ・サーキット上空は厚い雲に覆われており、セッション開始時には雨粒が落ち始めており、マーシャルポストでは降雨を知らせるレッドクロス旗が降られていた。
各ライダーはひとまずスリックタイヤでコースインしていくが、このコンディションを受けて大部分がピットへ帰還。さらに、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)がターン8でハイサイドを喫してしまい、今シーズン公式セッション初転倒を記録することになった。
中途半端なコンディションのため、ライダー達はピット内で様子見の体制に。15分ほどが経過すると雨も上がり晴れ間が見えるようになり、走行が再開されていった。
コースに戻って行ったライダー達だが、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)が残り25分頃に転倒。マシンは破損してしまったが、本人に問題ないようでピットに戻った後はすぐにセカンドバイクでコースへ戻っている。
その後は大きなアクシデントなどはなく各ライダーが少しずつタイムを詰めていく形で走行が続いた。ドゥカティ勢がテストと同様に速さを見せ、ホルヘ・マルティン(プラマック)が1分39秒206の暫定トップで、ラスト5分となった。
アタックに向かうライダー達だが、アレックス・マルケス(グレシーニ)が1分38秒782をマークし、トップタイムを更新。ホンダからドゥカティに乗り換えた初戦から驚きの速さを見せた。
VR46のルカ・マリーニやマルコ・ベッツェッキも迫ったが、アレックス・マルケスのタイムには届かず。結局、2023年のMotoGP初セッションは移籍初戦のアレックス・マルケスが最速タイムとなった。
また2番手となったのは、同じく移籍初戦のジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)で、1分38秒827をマーク。こちらもサプライズと言えるだろう。なおチームメイトのマルク・マルケスは10番手だ。
3番手にはマリーニ、4番手にはベッツェッキと『今シーズンは勝利を狙う』とチームも公言しているVR46勢が続いた。
タイトル奪還を狙うファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は8番手。ディフェンディングチャンピオンのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は9番手タイム。後半はアタックよりもロングランを重視していた様子だ。
日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は1分40秒059で18番手タイムだった。