ホンダのジョアン・ミル、スプリントレース1周目の接触によりロングラップペナルティ決定「過度に野心的な動きだった」
今季から各GPの土曜日に行なわれることになったスプリントレース。その最初のスプリントレースは、昨年王者のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が、レース最終盤に首位に立ち、トップチェッカー。記念すべき初のスプリントレースウイナーとなった。
一方でミルの初めてのスプリントレースは、わずかコーナー13個分で終了することになった。ヤマハのクアルタラロと接触し、転倒……そのままリタイアとなったのだ。クアルタラロもこの接触で最後尾まで転落し、その後追い上げを見せたものの、ポイント獲得には届かない10位でレースを終えた。
ミルとクアルタラロの接触は、レースディレクターによって審議されることになった。その結果、ミルの動きは「過度に野心的な動きであり、20号車のライダー(クアルタラロ)との接触を引き起こし、レースに深刻な影響を与えた」と判断。「無責任なライディング」だったとして、日曜日の決勝レースでロングラップペナルティが科されることになった。
この裁定についてホンダ陣営は抗議を行なったが、MotoGPのスチュワードパネルによって却下され、ペナルティが確定することになった。
裁定が下される前の段階でミルは、自分にもクアルタラロにも過失はないと考えており、いずれのライダーもペナルティが科されることはないだろうと語っていた。
「画像を見ても明らかなように、クアルタラロはどんなコーナーでも、誰かをオーバーテイクしようとトライしてくる」
そうミルは語った。
「その時、彼はオーバーテイクできず、ラインを少しばかり開けることになった。だから僕はイン側に飛び込んだんだ。でも、彼がラインに戻ってきて、僕らは接触した」
「ファビオが僕がいることに気付かなかったのは、彼のせいだけではないかもしれない。そして僕がライン上にいたのは、僕のせいでもなんでもない。彼の前を横切ったりはしていないしね。だから、ペナルティを受けることはないだろう」
ミルはこれで、今季初めてペナルティを受けたライダーということになる。