【MotoGP】今のヤマハは「ライバルと戦えない」!? クアルタラロ、開幕戦終えて厳しい自己評価|MotoGPポルトガルGP
クアルタラロはポルトガルGPの予選ではQ2には進出したものの、11番手タイムと上位タイムを記録できなかった。
決勝レースではスタートで出遅れてしまい、ポジションを15番手まで後退。そこからレースを通じて挽回していったものの、8位でフィニッシュすることが限界だった。
クアルタラロは予選で中団に沈んだことが、こういったポジションでフィニッシュした一因だと考えており、さらにマシン自体もライバルに比べてグリップなどで劣ってしまっていると厳しい評価を下している。
「確かに厳しいレースだった」
「特に(スプリントから)2レース連続で悪いスタートを切ってしまったことが良くなかった」
「スプリントではローンチコントロールに問題があったけど、決勝レースではスタート時に適切ではないラインを進んでしまったんだ。それで凄く後退してしまった」
「ペースはそこまで悪くはなかった。でも僕らのマシンの乗り方では、彼らと戦えないんだ。これは戦いの中で解決策を見つけないといけない」
「他と比べて、僕らのマシンは全く違うモノなんだ。立ち上がりを見ても、他のマシンはもっとグリップがある」
「今のところ、解決策は無い。立て直して接近することはできても、オーバーテイクができないんだ。それが問題なんだ」
開幕戦を終えた時点で、クアルタラロはランキング10位。彼は2023年のヤマハYZR-M1に「大きなポテンシャルがある」と考えているが、そのポテンシャルを解き放つために何をすればいいかが分からないと語った。
次戦アルゼンチンGPは、流れるようなコース構成となっているが、これはヤマハの助けになるのではないか? そう聞かれたクアルタラロは次のように語った。
「まあ、そうかもだね。コースはリズミカルだけど、でもグリップがとても低いんだ」
「レースでは他の全てのメーカーに後れを取っていたから、僕らに何ができるかを考えるのは難しい」
「僕らには大きなポテンシャルがあるし、速く走れるけれど、バトルができない。相手と一緒に戦うことができないんだ」
「もちろん、一部のメーカーは僕らよりもさらに前を進んでいる。だから僕らに何ができるかを語るのは難しいね」