アルピーヌのエステバン・オコンは、アゼルバイジャンGPのスプリントと決勝レースをピットレーンからスタートすることを選択。パルクフェルメルール適用下でマシンのセッティングを変更したようだ。

 オコンは決勝レースを12番手、スプリントを13番手からスタートする予定だった。しかしチームは、オコンのマシンをパルクフェルメ状態から解除したため、オコンがピットレーンからのスタートとなることを明らかにした。

 今回のグランプリは金曜日の予選が始まった時点から、セッティングの変更が許されない、いわゆるパルクフェルメ下に各チームが置かれる。その状況下でマシンに変更を加えたため、オコンは決勝レースとスプリントの2レースを、ピットレーンからスタートしなければならないことになったのだ。

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 なおチームは、パルクフェルメ下から外したオコンのマシンに、どんな変更を施したのかということについては説明していない。

 アルピーヌは今回のアゼルバイジャンGPに、改良版のフロアを持ち込み、大きな期待と共に臨んだ。しかし、FP1でピエール・ガスリーのマシンが油圧の低下を発端に炎上。チームはオコンのマシンに同じトラブルが起きる可能性がないのかを調査するため、FP1の走行を早々に切り上げた。しかも今回のフォーマットでは、FP1が唯一のフリー走行であったため、予選やスプリント、そして決勝に向けたセッティングをほとんど施すことができなかった。

 チーム代表のオットマー・サフナウアーは今週末のはじめ、新パーツを導入する上で最も懸念材料となるのは、信頼性面だと語っていた。

「我々はアップデートを投入することを選んだ。しかしおそらく、それが我々を悩ませることになった。でも、信頼性の問題を予測することはできなかったのだ。FP1が30分しかなかったら、我々は別の選択をしただろう」

「1時間あれば、必要なセットアップの変更を行なうのに十分な時間があると考えた」