レッドブル、フェルスタッペン後退の要因となったセーフティカー出動は”予想外”だったと説明
アゼルバイジャンGPの10周目、首位のフェルスタッペンはリヤタイヤの状態が悪くなり、チームメイトのセルジオ・ペレスにもプレッシャーをかけられていたためピットインした。
その直前、アルファタウリのニック・デ・フリーズがターン5でウォールに接触。左フロントサスペンションにダメージを負ってコース上にストップし、セーフティカーが出動した。
これを機に、ペレスやシャルル・ルクレール(フェラーリ)もピットイン。結果的にフェルスタッペンは早めのピットストップが裏目に出て、この2台に先行されてしまった。
コース上にデ・フリーズのマシンが止まっていることを知りながら、なぜレッドブルはフェルスタッペンのピットインを決断したのか、疑問符のつく判断となった。
ホーナーは「あの時、マックスをピットに入れることにしたのは、彼がクルマのリヤに少し苦戦し始めていて、チェコ(ペレス)が彼のすぐ後ろにいたことが明白だったからだ 」と語った。
「だから、戦略的な観点から、ストップするのが最適なタイミングだと判断したんだ」
レッドブルは、停車したデ・フリーズのマシンが致命的なダメージを負っていることに気づいていなかったのだという。
「我々は見た限りでは、4輪ともマシンについていたし、バリアにもぶつかっていなかった。エンジンもかかっていたんだ」
「セーフティカーが出動するとは思ってもみなかった。通常、ここでバリアに突っ込んでしまっているクルマがあればセーフティカーになるのだが、その兆候はなかった」
「トラックロッドが折れているのがわかったのは、その後リプレイが流れてからだった」
レッドブルは、ルクレールに抜かれるのを避けるために、ダブルストップを行なうことも検討していたようだ。
「言うまでもなく、あとから考えればもう1周してから、そこからピット作業をするだろう」
「でも、その時点ではシャルルがピットに入るかどうかわからないし、突然ピットに飛び込むかもしれなかった。一時期は、ダブルストップの準備をしようとも話していたんだ。運がいいときもあれば悪いときもあるものだ」
フェルスタッペンはリスタート直後にルクレールをパス。レッドブルが今季3度目のワンツーフィニッシュを決めている。