フェルスタッペン、鬼才ニューウェイのレッドブルF1残留を歓迎「体制を維持するのは本当に上手くいっているから」
これについてチームのドライバーであり、現在ドライバーズタイトル2連覇中のマックス・フェルスタッペンは、ニューウェイの存在が自身の将来に影響するとは考えていないものの、チーム残留を歓迎している。
「(フェルスタッペンの現契約が満期を迎える)2028年に何か影響を与えることは何もない。僕には契約があるからね」
「でももちろん、エイドリアンが残ってくれるのは本当に嬉しい」
フェルスタッペンはマイアミGPを前にそう語った。
「でも、これはチームのみんなに言えることだよね? 本当に上手くいっている時は、グループ全体を維持しようとするモノだからね」
「それはもちろん、将来のチームの目標でもある」
レッドブルは2023年シーズン4戦を終えて、フェルスタッペンとセルジオ・ペレスが勝利を分け合う形で4連勝を挙げている。
ダブルタイトルを獲得した2022年シーズンから、今季にかけても向かうところ敵なしのレッドブル。これまでも名マシンを世に送り出してきたニューウェイの残留が決まったことで、F1での支配力をさらに高めようと考えている。
ただ、レッドブルのあまりの強さにF1がつまらなくなっているとの批判も招いており、メルセデスのトト・ウルフ代表はバクー市街地サーキットで行なわれたアゼルバイジャンGPの際、F1がレースをよりエキサイティングなモノとするために何ができるのかを慎重に検討する必要があるとの考えを述べた。
しかしフェルスタッペンは、以前の”F1支配者”であるメルセデスの意見を意に介さず、追われる側から追う側となったウルフには常勝軍団時代とは異なる意図が働いていると考えている。
「もちろん、当時はトトが勝っていたし、その時は彼からそんな声は聞こえてこなかった」とフェルスタッペンは言う。
「サッカーでも、時に非常に退屈な試合があり、その後にはまた素晴らしい試合がある。もっとワクワクするモノにしようと全てを操作することはできないよ」
「時にそういうことも起きる。これもF1の一部だ。バクーのように、とんでもないことが起こるかと思っていたら何も起こらなかったということもある」
「その逆も然りで、退屈なレース週末になりそうだと思っていたら、突然クレイジーなことが連続することもある。でもそれは、どのスポーツでも起こりうることだと思う」
オーバーテイクと接近戦の増加を目指し2022年シーズンから導入された現行テクニカルレギュレーションは、2023年に向けて調整を受けた。
内容としては、ポーパシングに苦しむレッドブルのライバルチームにとっては追い風となるフロアエッジの引き上げだったが、フェルスタッペンはレギュレーションは現状で「問題ない」と考えており、変更によってレッドブルが大きく後れを取ることはないと語っている。
「F1では常に、そういうことが多少起きているものだ。あるチームが優勢であれば、他は状況を変えようとするんだ」
「でも今のところ、僕は今のままで良いと思っている。もちろん、バウンスなどある種のモノはすでに変更されているけど、チームとして常に上手く対処できているんだ」