5月12日から開幕するMotoGP第5戦フランスGPでは、ダニーロ・ペトルッチがドゥカティからエネア・バスティアニーニの代役として参戦する。彼は古巣で再びMotoGPを戦うことを楽しみにしてるようだ。

 バスティアニーニは開幕戦ポルトガルGPのスプリントレースでルカ・マリーニ(VR46)と接触し、右肩肩甲骨を骨折し、第3戦まで欠場が続いた。

 その後第4戦スペインGPで一度復帰しているが、バスティアニーニは体調が万全とはいかず、2日目の予選から欠場することに。そして第5戦フランスGPも回復に専念するために欠場することを決断した。

 そこで代役として白羽の矢を立ったのがペトルッチだ。2021年までMotoGPに参戦していたペトルッチは、ドゥカティ陣営に長く所属し、2019〜2020年にかけてドゥカティファクトリーチームで2勝も挙げている。

 特に、フランスGPはペトルッチが2020年に優勝を収めた思い出の地でもある。今回の代役も思い出の地に古巣から参戦するということで、彼としても非常に感慨深いようだ。

 フランスGPのプレビューで、ペトルッチは次のようにコメントした。

「ドゥカティ・レノボ・チームとMotoGPに再び復帰してレースをすることは、僕としても言葉では言い表せない思いだ」

「特に僕がMotoGPで最後の勝利を2020年挙げた、ここでのレースだからね」

「世界チャンピオンのバイクを試す栄誉を得られるんだ! 天候のことを考慮しても、簡単な週末にはならないだろう。でも過去にはウエットで僕は常に競争力があった」

「ただ目標は楽しむこと、そしてチームと上手くやることだ」