ハースF1最大の弱点は混戦時のパフォーマンス? マイアミGPで好調も「トラフィックで不安定」とチーム代表
マイアミGPでは予選Q3で赤旗が出たこともあり、ケビン・マグヌッセンが4番グリットを獲得。ただ、決勝レースのスタートでは出遅れ、フェラーリのシャルル・ルクレールらを相手に奮闘したものの、結果10位でフィニッシュすることとなった。
またチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは、12番グリッドから15位フィニッシュとなり、こちらも後退した。
シュタイナーは新型フロアは、目に見えるフロアエッジ部分ではなく、フロア下面に焦点を当てた変更だと説明し、パフォーマンス改善を認めた。ただ、トラフィックにおけるマシンのパフォーマンスを向上させることがチームの課題であると改めて強調している。
新型フロアについてシュタイナーは次のように語る。
「上手く機能しているようだ」
「ただ、我々はトラフィックでタイヤを消耗しないように、トラフィックでもっとマシンを安定させるためにはどうすれば良いのか、解決策を見つける必要がある」
「ドライバーは他のマシンが我々のマシンほど苦労していないように見えると言っているから、空力部門のスタッフが取り組んでくれることだろう」
そしてシュタイナーは、イモラで行なわれる次戦エミリア・ロマーニャGPに向けて次のように続けた。
「フロントウイング全体ではなく、いくつかのウイングフラップをイモラに持ち込む。アップデートは今後も続くよ」
シュタイナーはまた、マイアミGP決勝ではタイヤデグラデーション(性能劣化)をマネジメントしつつ他車を追従することにドライバーが苦しんだと指摘している。
「ポイントを獲得するのはとても難しいことだが、我々は5戦中3戦でポイントを獲得している」
「レース序盤はとても調子が良かったが、トラフィックに巻き込まれたりして、少しペースが落ちてしまった。何が原因なのかを調べる必要がある」
「ただ全体としては、予選でトップ10に入れば、ポイントを持ち帰ることができると思う。もちろん、全員完走となると、とても難しいことだけどね」
「そうして我々はポイントを手にしたし、今年もそうだ。持てる全ての力を何も残らないほど出し切って、ポイントを持って帰るんだ。もっと欲しいという気持ちが大きくなればなるほど、手に入れた時の喜びもひとしおだ」
なお、マグヌッセンとルクレールのバトルについてシュタイナーは次のように語っている。
「ルクレールとの最初のバトルや、そういったことはとても良いことだと思う」
「みんな楽しんだと思うし、レースはこうでなくっちゃ。良かったね」
「ただ、ルクレールとの2セット目のタイヤでのバトルの後は、彼がタイヤを回復させるまでは落ち込みがあったし、彼の後ろにいたドライバーはみんなニュータイヤを履いていた」
「でも結局、脅威にはならなかったと思う。ただ、ちょっとしたミスでポイントを失ってしまうものだから、いつも心配なんだ」