KTMはMotoGPスペインGPで非常に好調で、スプリントレースと決勝レースでジャック・ミラーとブラッド・ビンダーがダブル表彰台を達成する好結果を残した。

 その好調ぶりはフランスGPでも維持されているようで、ミラーはプラクティス1を最速で通過。さらにプラクティス2でも最速タイムを記録して初日を完全制覇。ビンダーも7番手で予選Q2に進んでおり、チームにとっては順調な1日になっている。

 ミラーもスペインGPの勢いを持ち越せていると語っており、好スタートを切れたことを喜んだ。

「こうやって金曜日を始められるのは素晴らしいね。バイクはここでも凄く上手く機能してくれている」

「午後は風が強くなって少しトリッキーになっていたんだ。こうしたかなり異なるサーキットでも、バイクはヘレスからの勢いを持ち続けていてくれた」

「自分が強いと感じているエリアでアタックできるのは良いフィーリングだ。しかもその部分は午前中にはあまり快適じゃなかった場所なんだけど、理解を深めてスピードを発揮することができた。セクター1と4はもう少しスッキリと回ってきたいところだけど、どうやらコース中盤のセクターで僕はかなり強さがあるみたいだ」

 チームメイトのビンダーはKTMの発揮するペースが素晴らしいと語っており、2日目の予選とスプリントレースに向けても自信を示している。

「KTMにとって素晴らしい1日だったよ」

「プラクティス1から良い感じだったんだけど、プラクティス2でも凄く良かった。明日はもう少しバランスを良くしていくことが必要だろうけど、それが解決できればとても良い1日になるだろうね」

「最後僕は転倒してしまったけど、これも起こりうる事だ。それでもトップ10に入れたからポジティブだよ」

「明日が楽しみだ。良い仕事ができると思うし、明日のセッションでは最後のピースを埋めることが必要だ。良い予選とスプリントレースにできればいいね」

 そんなKTM勢を警戒しているのが、初日総合4番手タイムとなったホルヘ・マルティン(プラマック)だ。彼はKTMが2023年シーズン全体を通じてライバルになってくるだろうと語った。

「KTM勢は上手くやっているし、速いよ。特に1周(のアタック)ではね」

「最終的にはそれが今日の違いを生み出しているし、特にスプリントでも差になってくる。それだけじゃなく、日曜に向けても鍵になってくるんだ。彼らは1年を通じたライバルになってくるだろう」