MotoGP第5戦フランスGPの予選ではドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤがポールポジションを獲得したが、それに次ぐ2番手タイムを記録したのは今回が復帰戦となるマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)だった。

 開幕戦ポルトガルGPでの転倒による骨折で、3レースを欠場したマルケス。約1ヵ月半ぶりとなるレース復帰となったマルケスは、初日にホンダが新たに投入したカレックス製シャシーをテスト。2台のバイクに新しいフレームを装着して土曜の走行に臨んだ。

 初日プラクティスのタイムから予選Q2への進出を決めたマルケスは、Q2で1分30秒763の好タイムをマーク。バニャイヤが1分30秒705とわずかに上回ったためポールを逃したが、開幕戦のポールポジションに続き予選で好位置を確保してみせた。

 ただマルケスは、レースペースが上がらない上、バイクに乗っていると「まだ少し疲れる」感覚があることから、スプリントや決勝は難しいものになると予想している。ただ2番グリッドは驚きであり、RC213Vのフィーリングは良くなってきていると述べた。

「もちろん昨日も速かったけど、バイクのフィーリングが良くなかった」

 マルケスは予選後にそう語った。

「今日はフィーリングが良くなり始めていて、今朝も一歩前進できた」

「タイヤのフィーリングや(ライディング)ポジションのこともあって、違うバイクのように感じる。レースディスタンスになるともう少し苦戦しそうなのは事実で、まだレースペースが必要だしまだ乗っていて疲れる部分もある」

「ただ今週末の目標は100%の力を発揮することだ。正直言ってこの位置に来られるとは思っていなかった。ただ僕たちチームとホンダなら、何が起きてもおかしくない」

「午後は少し難しくタフになるだろう。特にドゥカティのライダーのペースは安定している」

「僕はペースを安定させることに苦労している。僕たちのバイクはブレーキングでベストとは言えないので、一定のペースを刻むことが難しいんだ。あとはやってみないと分からない」