【MotoGP】スプリントレース5位のマルケス、カレックス製シャシーを実戦投入。感触はポジティブ?
マルケスは開幕戦ポルトガルGPで右手親指を骨折し、第4戦まで欠場が続いていた。今回は久しぶりのレースとなっていたが、彼は以前と変わらず攻めた走りで、予選2番手を確保してスプリントへ挑んだ。
スプリントレースでもマルケスは積極的な走りを披露。表彰台をフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)と争ったが、最終的には先行を許して5位フィニッシュとなった。
「序盤はまだ少し固かったね」と、マルケスはスプリントレースを振り返っている。
「それがなければ、表彰台も可能だったかもしれない。でも現実的には厳しいものだった。まだ改善すべき点がたくさんあるんだ」
「他のライダーと戦うのはかなり厳しい。特にドゥカティ相手ではね。彼らはストレートでオーバーテイクしていくけど、僕はコーナーで追い抜く必要があるんだ。僕はもっとリスクを冒す必要があって、タイヤにも負荷をかけざるを得ないんだ」
なおマルケスはスプリントレースでは現在話題の的となっているカレックス製のシャシーを使用したことを明かしている。
彼はこの選択については、実際のレースでの挙動を確かめたかったのだと説明しており、感触は良かったという。
「1分31秒9を最終2ラップに刻めているんだ。これは今回のレースで最も驚かされたことのひとつだよ」
「このシャシーにはかなり良い感触がある」
「レース中の反応を理解するためにカレックスの方を選んだんだ。レースコンディションでのシャシーを理解できたのはとても良かった」
「コーナーエントリーでは僕らの(ホンダの)シャシーの方が好みだ。でもそれが最速への道というわけでもない。カレックスのシャシーでは、ライディングスタイルを少し調整する必要はあるみたいだ」
「(ホンダのシャシーは)フロントタイヤにとって、より厳しいところがある。カレックスでは事前により多くの警告を得られるんだ。ただ僕らの弱点は依然としてブレーキングと加速パートに存在しているから、そこを理解する必要がある」