MotoGP第5戦フランスGPで、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は5位フィニッシュ。復帰戦から上位争いを展開したが、ドゥカティ勢を相手どるにはさらにリスクを冒す必要があると語った。

 マルケスは開幕戦ポルトガルGPで右手親指を骨折し、第4戦まで欠場が続いていた。今回は久しぶりのレースとなっていたが、彼は以前と変わらず攻めた走りで、予選2番手を確保してスプリントへ挑んだ。

 スプリントレースでもマルケスは積極的な走りを披露。表彰台をフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)と争ったが、最終的には先行を許して5位フィニッシュとなった。

「序盤はまだ少し固かったね」と、マルケスはスプリントレースを振り返っている。

「それがなければ、表彰台も可能だったかもしれない。でも現実的には厳しいものだった。まだ改善すべき点がたくさんあるんだ」

「他のライダーと戦うのはかなり厳しい。特にドゥカティ相手ではね。彼らはストレートでオーバーテイクしていくけど、僕はコーナーで追い抜く必要があるんだ。僕はもっとリスクを冒す必要があって、タイヤにも負荷をかけざるを得ないんだ」

 なおマルケスはスプリントレースでは現在話題の的となっているカレックス製のシャシーを使用したことを明かしている。

 彼はこの選択については、実際のレースでの挙動を確かめたかったのだと説明しており、感触は良かったという。

「1分31秒9を最終2ラップに刻めているんだ。これは今回のレースで最も驚かされたことのひとつだよ」

「このシャシーにはかなり良い感触がある」

「レース中の反応を理解するためにカレックスの方を選んだんだ。レースコンディションでのシャシーを理解できたのはとても良かった」

「コーナーエントリーでは僕らの(ホンダの)シャシーの方が好みだ。でもそれが最速への道というわけでもない。カレックスのシャシーでは、ライディングスタイルを少し調整する必要はあるみたいだ」

「(ホンダのシャシーは)フロントタイヤにとって、より厳しいところがある。カレックスでは事前により多くの警告を得られるんだ。ただ僕らの弱点は依然としてブレーキングと加速パートに存在しているから、そこを理解する必要がある」