ルイス・ハミルトンは、今後もF1に集中するつもりであるとしながらも、他のカテゴリーのマシンをテストドライブすることには大いに興味を持っているという。中でも、特にインディカーをドライブしてみたいとの希望を語るが、そのマシンは現在のエアロスクリーンが付いているモノではなく、エアロスクリーンのない旧式のマシンであるという。

 ハミルトンはメルセデスとの契約が今シーズン限りで満了することになっている。現在、彼とチームはその延長について話し合いを行なっている最中だ。

 先日行なわれたマイアミGPの際、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、契約をまとめるためには、金額面で合意するだけだと、契約延長締結の時期が近づいていることを示唆した。

「難しい交渉ではない。ただ異なるタイムラインを設定していて、数字の面でいくつか合意していないことがあるんだ」

 そうウルフ代表は語った。

「そして、それが我々のやっていることだ」

「我々は現在、それに取り組んでいる。その作業は進行中であり、メールをやりとりしている。そして、最終的には契約に至ると思う」

 ハミルトンは、今後もF1に挑み続けるつもりだと語っており、他のシリーズに参戦することには消極的だとしている。しかし、他カテゴリーのマシンをドライブすることには、大いに興味を持っているようだ。

 最近ではジェンソン・バトンとキミ・ライコネンが、揃ってNASCARにスポット参戦した。彼らのようにNASCARに参戦する可能性について尋ねられたハミルトンは、次のように語った。

「何年も前に、トニー・スチュワートとマシンを交換したことがある。それは楽しかった。いつかまた、ドライブしてみたいね」

「別のシリーズに参加して、レースに出場したいとは思っていない。でも、他のレースや他のスポーツのファンではあるよ。だから、常に乗ってみたいとは思う。それは素晴らしいチャンスだろうね。以前は、バレンティーノ・ロッシとマシンを交換して、MotoGPのバイクを試すこともできた。僕は、インディカーも時々見るんだ。いるか、そのインディのマシンも試してみたいね」

 しかしハミルトンは、インディカーを走らせるならば、現行のエアロスクリーンを備えたマシンではなく、それが装着されていない一世代前のマシンであることが望ましいと語った。

「僕は、彼らのマシンに付いている大きなエアロスクリーンは好きじゃない。でも、彼らの旧式のマシンは、音も見た目も好きなんだ」

「でも現時点では、僕が集中すべきはF1だけだ。今すぐここを離れるつもりはないよ」