【MotoGP】母国戦7位のクアルタラロ、レース中は腕上がりに苦しめられる「もっと速く走れた可能性があった」
クアルタラロは母国戦フランスGPに向けて気合いを入れていたが、初日から苦戦。予選はQ1スタートとなってしまい、Q2進出にも失敗。13番グリッドからのレースとなってしまった。
決勝ではそれでもスタートからポジションを上げると、粘り強くレースを戦い、転倒が続出したこともあって最終的に7位でのフィニッシュに成功した。
ただクアルタラロとしてはライバルの自滅による“棚ぼた”的な結果には満足していないと言う。そして何より、レース中に腕上がりの症状が出てしまったことで失速してしまったとも語っている。
「僕の前の6人がクラッシュしているんだから、リカバリーできたとは思わないよ」と、クアルタラロは言う。
「レース中盤にはフィジカル面でも問題が出てしまったんだ。今朝(日曜日の朝)メディカルセンターに行って腕の治療を受けて来たんだけど、あまりにもアグレッシブすぎてレース途中に腕上がりが発生してしまった」
「だからもっともっと僕は速かったかもしれないんだ。このバイクでより速く走れた可能性があるというのは、唯一ハッピーなところだ」
「2年前にヘレスで患って以来、常に治療を受けに行って、様々なことを試してきた。今朝はレース前にもかなりアグレッシブな治療を受けたんだけど、残念だけど腕はかなり張っていた。これまで治療後にこういった症状が出たことはなかったんだけどね」
クアルタラロは今回の事例を受けて、「今後は常に同じフィジオとやっていくつもりだ。それが適切だと思う」と付け加えている。
また、彼は現状のヤマハはチャンピオンシップ争いについて考えるには遠すぎると認めている。ただそれでも今回の腕上がりの問題がなければ、0.5秒は速かったはずだったことがポジティブなことだと述べた。
「様子を見てみよう」と、クアルタラロはチャンピオンシップ争いについて語る。
「今のところ、僕らは遠すぎる。こう言っては変だけど、今日はもっと良いペースでより良い結果を出すことができたんじゃないかと残念に思っているんだ」
「実際、決勝と昨日のスプリントレースでもペースは悪くなかった。腕上がりの問題がなければ、少なくとも0.5秒速かったはずだ。だからこれが話せる唯一のポジティブなポイントだ」
「チャンピオンシップについては考えたくないよ。そうするには遠すぎる」