SF第4戦オートポリスは王者・野尻智紀不在のレースに。肺気胸と診断も現状手術の必要はなし、大事をとっての欠場
肺気胸とは、肺から空気がもれることで肺が縮んで小さくなり、息切れなどを引き起こす病気。本人がSNSに投稿したところによると、本日朝から胸の痛みと、喘息とは違った息苦しさがあったという。そして日熊本県内の病院を受診したところ、肺気胸の診断が下ったとのことだ。
ただ、症状としては重篤な状態ではない模様。野尻もSNSで「診断によれば安静にしていれば大丈夫なので、今はしっかり治します!」と投稿しており、TEAM MUGENの田中広克監督も「手術するようなものでもないので、それほど時間がかかるとは思っていません。ただ今日明日ではさすがにということで、大事をとりました」と話していた。
そして、その野尻の代役として急遽声がかかったのが、大津弘樹だ。
今季のスーパーフォーミュラにレギュラー参戦していない大津は、ホンダ陣営のリザーブドライバーとして登録されている。そのためTEAM MUGENがホンダ関係者と協議した結果、大津を代役起用することに決まったようだ。
ただ、いかんせん予選の前日の決定ということで、大津は搬入日にサーキット入りしておらず、17時の時点で移動中。シートに関しては、彼がDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから合同テストに参加した時のものが現地に持ち込まれているというが、いずれにせよ本人とチーム双方にとって慌ただしいレースウィークになりそうだ。
急遽の出場となる大津だが、彼は2021年シーズンにRed Bull MUGEN Team Gohから参戦経験があり、この年は1勝を記録してランキング6位という実績を残している。田中監督は、走ってみないと分からない部分もあるとしながらも、「彼はMUGENのクルマも知っているので、十分上位は期待できると思います」と期待を寄せた。
なお、スーパーフォーミュラ第4戦の翌週にはスーパー耐久の富士24時間レースが予定されており、野尻は同レースにホンダの従業員チーム『Honda R&D Challenge』から出場予定だったが、こちらも欠場となることがチームから発表された。そしてその翌週にはスーパーGT第3戦鈴鹿が予定されている。