【MotoGP】勝ちたいならわざわざヤマハに行くな! ドゥカティのマネージャー、移籍噂のマルティンにズバリ一言
2022年シーズンにエネア・バスティアニーニ(当時グレシーニ)とドゥカティのファクトリーチーム昇格を争ったマルティン。最終的にバスティアニーニが昇格し、マルティンはプラマックから継続参戦する形となった。
目標とするファクトリーチームのシートを獲得できなかったマルティンは、決定後には「ガッカリした」と語っており、最近でも昇格できなかった時のことを振り返り「キツかった」と口にしている。
そんなマルティンだが、彼は早くもライダー移籍市場の注目の的となっている。本人は肯定も否定もしていないが、ヤマハへ移籍する可能性があるのではないかと噂されているのだ。
しかしドゥカティとしても、実力あるライダーのマルティンは手放したくないようだ。第5戦フランスGPでドゥカティのスポーティングディレクターを務めるパオロ・チアバッティは、勝つためにはドゥカティに残ることが最も優れた選択だと語り、マルティンの残留を望んでいると述べた。
「彼の契約にはオプションがあり、我々は彼にドゥカティに残留してもらいたいと思っている」
「彼は現時点で最も速いライダーのひとりなんだ。そして今のところ、ヤマハがチャンピオンシップを制する事のできるバイクを手にしているようには見えない」
「こう言っては申し訳ないが、それがヤマハの現在の状況だ」
「我々も来年について予言できるわけではない。しかし現時点で勝てるバイクは1台だけだ。彼は勝ちたいと思っていて、勝つのが好きだから、ここに残留することを望むだろう。私はそう考えている」
なおマルティンとの争いを制してファクトリーへ昇格したバスティアニーニは、開幕戦で負った肩甲骨の負傷により、2023年シーズンはまだまともに走ることができていない。ただこの事がすぐにライダー交代に発展することにはならないと見られており、チアバッティも何か決まったことはないと語る。
「将来について決まったことは何もない」
「残念ながらエネアはここ数戦欠場してしまっているが、もちろん我々は我々の全てのライダーをキープしたいと思っている。グレシーニとVR46のライダーがチームと契約していることも承知している」
「そのため我々の契約は(ファクトリーの)フランチェスコ・バニャイヤとエネア、(プラマックの)ヨハン・ザルコとホルヘとなる。基本的に我々は彼ら全員に満足している。ただ、そういったことについて話すのは時期尚早だ」