新人ピアストリはF1王者の器? マクラーレンCEOが太鼓判「あとはもっと速いマシンを与えるために努力するのみ」
マクラーレンの今季マシンMCL60は、ドラッグ(空気抵抗)の大きさが足かせとなっており、グリップが低いコンディションではバランスの変化に敏感なマシンとなってしまっているようだ。
またMCL60は信頼性にも問題を抱えており、ピアストリはバーレーンGPでは電気系統のトラブルでリタイア、マイアミGPではブレーキ・バイ・ワイヤの故障でリタイアを喫している。
それでも、ピアストリは地元戦オーストラリアGPで8位入賞。アゼルバイジャンGPのスプリントで体調不良に悩まされながらも10位と、時折光る走りを見せている。
ブラウンは、チームがより競争力のあるマシンを提供することができれば、ピアストリがチャンピオンを獲得することも可能だと考えているようだ。
「我々は彼にとても感銘を受けている。彼はとても集中しているし、大きなミスはしていない。典型的な限界への挑戦という意味で、あちこちでホイールロックはしているがね」
「彼は2023年に使用されるサーキットを全て走ったことがある訳ではないんだ。初期のデータから見て、我々は将来のワールドチャンピオンを手にしたようなものだ」
「今は、彼にもっと速いマシンを与えるために努力するのみだ」
ピアストリはチーム代表のアンドレア・ステラからも絶賛されており、チームメイトのランド・ノリスも、前任のダニエル・リカルドよりも競争力があると示唆。「ここ数年よりも、少しばかり僕をプッシュしてくれるようになった」と語っている。
ブラウンは、マクラーレンがこれ以上のドライバーラインアップを考案することはできないとし、次のように語った。
「オスカーをクルマに乗せてから、彼はとても印象的だった。彼はとても成熟しているし、集中している。技術的にも優れているんだ」
「ランドとオスカーのコンビは、これ以上にないドライバーの組み合わせだろう」
「オスカーは素晴らしい仕事をしたし、ランドとラップタイムを競っているんだ」