今年のF1モナコGPではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。マクラーレンの新人オスカー・ピアストリはチームメイトのランド・ノリスに続いて10位でチェッカーを受けたが、レース中に彼をラップダウンしていったフェルスタッペンの後ろを走る経験が役立ったと彼は考えている。

 F1モナコGPではレース後半に雨が振り、滑りやすい路面で、至るところでマシンがコースオフや接触が相次いだ。しかし、ピアストリは全78周でバリアにマシンを当てることなく走りきったという。

 レース後、ピアストリは次のように語っている。

「接触は無かったと思う。特にスリックを履いている時は、何度か危なかったけどね」

「一度、無線の音量を上げていたら、途中でウォールにぶつかりそうになったんだ」

「次はそんなことないよ! とは言え、何度か危ない目には遭ったよ」

 モナコGPをこれまでで最も困難な週末だったと語るピアストリは、雨の中の走りを学ぶために青旗で抜いていったフェルスタッペンを追いかけたという。

「マックスが目の前にいたことは、ある意味、かなり役立ったよ」

「マックスがそこにいてくれたことで、僕としては誰かがそこを通れば多分大丈夫だということが分かるんだ」

 motorsport.comが、グリップが低下した際にフェルスタッペンを追いかけるのは苦労したかと尋ねると、ピアストリは次のように答えた。

「雨が降っている中スリックタイヤを履いていた時には、当然彼はかなり慎重になっていた」

「路面が乾いてきて、彼が少し落ち着いてきたら、かなり速くなっていた。でも最初は、彼の後ろをキープできていたんだ。そう言えるのは最高だね」

 また、マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、ノリスとピアストリは「最も理想的な」戦略を達成したと考えている。

「レース運びにおける他の要素があったとすれば、(ドライバーが)濡れてきた路面でドライタイヤでミス無くとどまる必要があったという状況だ」

「所によってはかなり濡れていた。そして、彼らはインターミディエイトタイヤでウォールの間でリズムを掴んでいった。正直に言って、ルーキーのオスカーにとっては、これが最も理想的なプランだった」