今年のMotoGPもタイトル争いは波乱万丈? 大接戦の現状に「去年みたく極端な争いになる」とミラー予言
昨年初のMotoGP王者となったバニャイヤ。しかし序盤から好調だったわけではなく、一時は91ポイントもの大差をつけられ、タイトルは絶望視されたところからの、大逆転劇の末の王座獲得だった。
今シーズンのバニャイヤは2勝を記録している一方で、残る3レースはいずれも決勝ノーポイントと、取りこぼしが多くなっている。そのためランキング首位と言っても、2番手のマルコ・ベッツェッキ(VR46)との差は僅か1ポイントだ。
KTMのミラーは第5戦までを終えた段階で、今年のチャンピオン争いも、昨年のように極端なモノとなるだろうという予測を語っている。
「この5戦を通じて、様々な出来事を見てきた」
「今年のチャンピオンシップはこうやって続いて行くと思う。昨年と同じように、極端な争いの1年になるだろう」
「(速い)バイクがたくさんあるし、皆が競争力を備えている。ある週末に苦戦していたライダーが、次の週には他を引き離すなんてのが見られるんだ」
「だから評価も難しいし、正直言って真のライバルを理解するのも大変だ。ただペッコ(バニャイヤの愛称)は、本命ではある」
なお2023年シーズンからMotoGPでは全戦でスプリントレースが開始された。序盤戦はアグレッシブな動きから転倒も多く発生しており、スプリントを批判する声も上がっている。
ミラーは今季の戦いについて、ライダー同士が極めて接近していることから「全員が非常に大きなプレッシャーを感じている」と語った。
「このチャンピオンシップは接戦なんだ」
「誰もがとても優れているし、バイクはどれも高い競争力がある。ライダーが98%のフィーリングを感じていなければ、その日は最悪の1日になってしまう」
「説明のしようがない。チャンピオンシップは絶好調で、素晴らしいレースが行なわれている」
「まあ確かに、結構接触が起こっている。でもそれら全部が、レースの一部なんだ。皆がとても大きなプレッシャーを感じているし、得るものもあれば、失うものもある。そこに参加できていて嬉しいよ」