「フロントロウも行けると思っていた」アロンソ、フロア損傷も速さには自信。決勝はトップ5が目標?|F1スペインGP
今季好調を示しているアロンソだが、スペインGPの予選ではQ1開始直後にコースを外れてグラベルを走り抜けなくてはならないシーンがあり、フロアにダメージを受けてしまった。
彼はそれでも予選Q3まで進出。Q3の最終アタックでワイドに膨らんでしまうまで、フロンロウを争えると確信できていたという。
「おそらくフロアがそのままだったとしても、2番手がありえたと思う」
「というのも、僕はQ3のラップで、ターン10までは1分12秒7のペースで来ていたんだ。そしてワイドに膨らんでターン10の湿った部分に大きくはみ出してしまった。2番手と3番手に1分12秒7台が並んでいるのを見たときは驚かされた」
「僕がレース展開を楽観的に考えているのも、そこに理由がある。マシンにはかなりのペースがありそうだからね」
アロンソは予選Q1でフロアを痛めてしまった場面については、次のように語っている。
「Q1で予選全てに影響が出た。ミスをしたんだ」
「マシンを制御しきれず、最終コーナーでサーキットの湿った部分に向かってしまったんだ」
「グラベルがフロアを完全に破壊してしまった、大きな代償を払うことになった。凄く手痛いことだ」
「あのラップはプッシュもしていない、アウトラップだったんだ。今日のパフォーマンスにはガッカリしているし、日曜日はもっと上手くできればと思っているよ」
彼はダウンフォースを失っているように感じたかと訊かれると、こう答えている。
「マシンはいくつかのコーナーで奇妙に挙動をしていた。でもそれが風のせいなのか、トラックコンディションのせいなのかは分からないものだ」
「シャルル・ルクレール(フェラーリ)がQ1を敗退し、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)もQ2敗退と、奇妙な予選だった。僕らも同じように苦しんだしね。誰にとってもトリッキーな予選だったと思うけど、僕の場合はQ1の自分のミスのせいで全てが台無しになってしまった」
「でもレース本番は日曜日だ。フロアにダメージを負った今でもマシンには競争力を感じられている。だからレースで全てをまとめ上げれば、ポイントもたくさん獲得できると楽観的に考えている」
「トップ5、トップ6フィニッシュは、9番手(※ピエール・ガスリーへのペナルティで8番グリッドへ繰り上げ)からでもできて然るべきだと思う。チェコ(ペレスの愛称)も後方スタートだというのは分かっているし、実際には10番手スタートのようなものだ」
「彼はとても速いからね。その点から考えると、僕らは4つか5つポジションを上げていく必要があるだろう。難しくなってくるだろうけど、ベストを尽くすよ」