フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)はF1スペインGPの予選中にマシンのフロアを損傷させてしまっているが、それでも2番手に食い込むポテンシャルはあったはずだとセッションを振り返った。

 今季好調を示しているアロンソだが、スペインGPの予選ではQ1開始直後にコースを外れてグラベルを走り抜けなくてはならないシーンがあり、フロアにダメージを受けてしまった。

 彼はそれでも予選Q3まで進出。Q3の最終アタックでワイドに膨らんでしまうまで、フロンロウを争えると確信できていたという。

「おそらくフロアがそのままだったとしても、2番手がありえたと思う」

「というのも、僕はQ3のラップで、ターン10までは1分12秒7のペースで来ていたんだ。そしてワイドに膨らんでターン10の湿った部分に大きくはみ出してしまった。2番手と3番手に1分12秒7台が並んでいるのを見たときは驚かされた」

「僕がレース展開を楽観的に考えているのも、そこに理由がある。マシンにはかなりのペースがありそうだからね」



 アロンソは予選Q1でフロアを痛めてしまった場面については、次のように語っている。

「Q1で予選全てに影響が出た。ミスをしたんだ」

「マシンを制御しきれず、最終コーナーでサーキットの湿った部分に向かってしまったんだ」

「グラベルがフロアを完全に破壊してしまった、大きな代償を払うことになった。凄く手痛いことだ」

「あのラップはプッシュもしていない、アウトラップだったんだ。今日のパフォーマンスにはガッカリしているし、日曜日はもっと上手くできればと思っているよ」

 彼はダウンフォースを失っているように感じたかと訊かれると、こう答えている。

「マシンはいくつかのコーナーで奇妙に挙動をしていた。でもそれが風のせいなのか、トラックコンディションのせいなのかは分からないものだ」

「シャルル・ルクレール(フェラーリ)がQ1を敗退し、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)もQ2敗退と、奇妙な予選だった。僕らも同じように苦しんだしね。誰にとってもトリッキーな予選だったと思うけど、僕の場合はQ1の自分のミスのせいで全てが台無しになってしまった」

「でもレース本番は日曜日だ。フロアにダメージを負った今でもマシンには競争力を感じられている。だからレースで全てをまとめ上げれば、ポイントもたくさん獲得できると楽観的に考えている」

「トップ5、トップ6フィニッシュは、9番手(※ピエール・ガスリーへのペナルティで8番グリッドへ繰り上げ)からでもできて然るべきだと思う。チェコ(ペレスの愛称)も後方スタートだというのは分かっているし、実際には10番手スタートのようなものだ」

「彼はとても速いからね。その点から考えると、僕らは4つか5つポジションを上げていく必要があるだろう。難しくなってくるだろうけど、ベストを尽くすよ」