メルセデス、F1スペインGP決勝終了後に罰金1万ユーロ。パルクフェルメ規定に違反
モナコGPで大規模なアップグレードを投入したメルセデス。その真価が問われるのが、今回のスペインGPであると見られていた。予選ではルイス・ハミルトンが5番手、ジョージ・ラッセルが12番手と、それほどの効果はなかったのかとも考えられたが、決勝レースでは力強いレースペースを披露。優勝したレッドブルのマックス・フェルスタッペンには及ばなかったものの、2-3位でフィニッシュ。コンストラクターズランキングでも、アストンマーチンを抜いて2番手に浮上した。
しかしレースから数時間後、メルセデスのチームメンバーがレース後のパルクフェルメルールに違反した可能性があることがチームに通達され、ハミルトンとラッセル両選手のフィジオおよびチームの代表者が、日曜日の夕方にスチュワードに報告するよう指示が出された。
各チームにはレース前、レース終了後に誰がパルクフェルメに立ち入ることができないかが通知され、表彰式の前にフィジオがドライバーと交流できる時間にも厳しい制限が設けられている。
スペインGPの日曜日朝に、FIAがチームに送ったメモの中には「チームメカニック(必要に応じて冷却ファンを使用する者)、オフィシャル、事前にFIAの承認を受けたテレビクルー、FIAが承認したカメラマン以外は、マシンがパルクフェルメエリアに入った後は、指定エリアに立ち入ることができない(チームのPRメンバーの立ち入りは禁止)」と記されていた。
さらに「ドライバーのフィジオは、メディア代表による全チームへの指示に従って、表彰式が終了するまで、表彰台裏のクールダウンルームの外で待機しなければならない」とも書かれていた。
今回はドライバーのフィジオやアシスタントがパルクフェルメに立ち入ったと判断。これがFIA国際モータースポーツ競技規則の第12.2.1i条への違反に当たるとして、罰金が言い渡されることになった。
なお当該の規則には、次のことが禁止されると書かれている。
「イベントの安全で整然とした運営のための関連する競技役員の指示に対する不履行」
ただ今回は罰金のみで終わり、レース結果に影響を及ぼすことはなかった。