2023年のF1カレンダーは、3月の開幕戦バーレーンGPから12レースを経て7月末のベルギーGPで一時休戦。8月末にザントフールトで行なわれるオランダGPまで1ヵ月の夏休み期間が設けられた。

 F1ドライバーは既にシーズン後半戦の開始に向けてオランダに現地入りをしているが、レースから離れたこの1ヵ月間、彼らは何をしていたのだろうか?

 20名のドライバーから数名を抜粋して紹介する。

■シャルル・ルクレール

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、イタリア西方のサルディーニャ島でカイトサーフィンを楽しんだ。ただ、ライフジャケットは子供用だったのか、彼の鍛え上げられた肉体にはかなり小さいモノを着用していた。

 また、“副業”ピアニストのルクレールは夏休み中に新曲「MON23(1:3)」をリリース。オーストラリアGPとF1第4戦アゼルバイジャンGPの間に公開された1曲目の「AUS23(1:1)」、マイアミGP後に公開された「MIA23(1:2)」に続く3曲目となる。

■ルイス・ハミルトン

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、この夏休みにKTMのモトクロッサーであるSX-Fシリーズをライド。4輪ではなく2輪のマシンを楽しんだ。

 7度のF1世界チャンピオンではあるものの、ハミルトンは大のバイク好き。スーパーバイクのテストに参加したり、MotoGPのレジェンドであるバレンティーノ・ロッシとマシンを交換してヤマハのMotoGPマシンYZR-M1に乗ったりしたこともあった。

■バルテリ・ボッタス

 アルファロメオのバルテリ・ボッタスは、8月18日にアメリカ・コロラド州のスティームボートスプリングスで行なわれたオフロードヒルクライムレース「SBT GRVL」にガールフレンドでロードレースのオーストラリア代表でもあるティファニー・クロムウェルと参加した。

 プレイベントであるSBTヒルクライムでは、アニメ『シンプソンズ』に登場するビール会社のマスコット“ダフマン”に扮し、ベストコスチューム賞を受賞した。

 なお、総距離100マイル(161km)の本イベントでボッタスは926名中20位でゴールしている。

■ダニエル・リカルド&ジョージ・ラッセル

 シーズン中盤にアルファタウリからF1復帰を果たしたダニエル・リカルドとメルセデスのジョージ・ラッセルは、ウシュアイア・イビサで行なわれたパーティーにガールフレンドらと共に参加。パーティーに彼らを招待したDJのマーティン・ギャリックスとも食事を楽しんだようだ。

■フェルナンド・アロンソ

 アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは、夏休み中もモータースポーツに明け暮れたようだ。

 アロンソは自身が使用したマシンやヘルメット、トロフィーなどを展示する「フェルナンド・アロンソミュージアム」に併設されたカートコースを訪れ、自身が運営するカートブランド「FAアロンソ・カート」のマシンでドーナツターンやウィリーを披露した。

■オスカー・ピアストリ

 マクラーレンのオスカー・ピアストリもこの夏休みの間に2輪を楽しんだ。彼はMotoGPイギリスGPに登場し、土曜日にはプラマックやドゥカティ、KTMのガレージを訪問。グリッドではレプソル・ホンダのマルク・マルケスと握手を交わした。

 そして、ピアストリはドゥカティのMotoGPマシンにまたがる様子をX(旧Twitter)に投稿したが、それに対して実の母であるニコルは「そんなことしちゃダメ!!! バイクから離れなさい、オスカー・ジャック・ピアストリ。私の心臓はクルマ(のモータースポーツ)だけでやっとなの」とリプライしていた。

■角田裕毅

 アルファタウリの角田裕毅はスペインのテネリフェ島で休暇を過ごした後、オーストリアでトレーニングを実施。残りのシーズンに向けて鋭気を養いつつ、パフォーマンスコーチのマイケル・イタリアーノと筋持久力のトレーニングや有酸素運動などに取り組んだ。

 オランダGPは8月25日から開幕。そこから再び世界各国を転戦する旅が始まり、9月22〜24日には鈴鹿で日本GPが開催。そして11月24〜26日のアブダビGPが最終戦となる。

■夏休み後のF1カレンダー

オランダGP:8月25日〜27日
イタリアGP:9月1日〜3日
シンガポールGP:9月15日〜17日
日本GP:9月22日〜24日
カタールGP:10月6日〜8日
アメリカGP:10月20日〜22日
メキシコシティGP:10月27日〜29日
サンパウロGP:11月5日〜7日
ラスベガスGP:11月16日〜18日
アブダビGP:11月24日〜26日