フェラーリのカルロス・サインツJr.は、チームと2024年末までの契約を結んでいるが、本人は長期的な安定とチームでの早期契約延長を望んでいると強調。そのため、彼は今シーズン中に自身の将来について結論を出したいと考えているようだ。

「正直に言うと、来年どこでレースをするのかよくわからないまま契約最終年を迎えるのは嫌なんだ」とサインツJr.は6月に語っている。

「レッドブル(トロロッソ)とルノーの両方でそのようなプロセスを経験した。アスリートとして、そしてドライバーとしてそれが理想的でないことは分かっている。だから、この冬は自分の将来を考えるための時間に使ったんだ」

 チーム代表のバスールも、今年中に契約をまとめるのが望ましいという意見に同意している。

「カルロスと我々は完全に一致していると思う」

 そうバスールは語った。

「何度も同じ質問をされた。そしていつも同じ答えをしている。話し合う時間はあるし、まだ1年半の契約期間がある」

「我々はともに、来シーズンを明確な状況でスタートさせたいと考えている。つまり、今シーズンが終わる前に行動を起こし、決断しなければならない」

「決断までにはまだ4、5ヵ月ある。しかし、この点に関してはカルロスや彼のマネジメント陣と完全に足並みを揃えており、すぐに話し合いを行なうつもりだ」

 一方、フェラーリはルイス・ハミルトン獲得に興味を持っていると噂されているが、これはバスールが設立したASMやARTグランプリで、F3やGP2時代に築いた関係によるところが大きい。

 ハミルトンは、メルセデスのトト・ウルフ代表が前向きな発言をしているにもかかわらず、いまだにメルセデスとの新契約にサインしていない。

 しかしバスールは、ハミルトンはフェラーリのレーダーには映っていないという主張を続けている。

「まあ、ルイスに関しては過去10年間と同じ状況だと思う。彼らは話し合いの最中だ」

「何が問題なのか、問題があるのかないのかは分からない。正直なところ、私はこのことにまったく集中していない。チームの発展に集中しているし、話し合いはルイスとトトの間で行なわれていることであって、私に関することではないんだ」