オランダ・ザントフールトを舞台にFIA F2第12戦のスプリントレースが行なわれたが、悪天候の影響を大きく受け、ほとんど走れずに終了となった。

 あいにくのウエットコンディションとなったこのスプリントレース。予選上位10台がリバースグリッドに並ぶが、ポールシッターとなるはずだったテオ・プルシェール(ARTグランプリ)は足回りに問題があったようでグリッドに並べず。スタートまでに間に合わせるべく、ピットレーンでクルーが右リヤ周辺で慌ただしく作業を続けた。

 2番グリッドはアイザック・ハジャー(ハイテック)。3番グリッドにヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)という並び。ポイントリーダーのフレデリック・ベスティ(プレマ)は8番手だ。

 予選12番手だった岩佐歩夢は、前戦スパで受けたグリッドペナルティもあって16番手からの追い上げを目指した。

 雨が降りしきる中、セーフティカー(SC)先導で走行開始。プルシェールはマシンの修復が間に合い、隊列の最後尾に加わった。

 ローリングスタートで28周のレースが始まるが、ターン4〜5で3台が絡む多重クラッシュが起きたことで、早速SCが再出動となった。

 ラルフ・ボシュングのマシンの上にクシュ・マイニ(共にカンポス)のマシンが乗っかる形で止まったこともあり、レースは赤旗中断。各車がピットレーンにマシンを並べて走行再開を待つことになった。

 レース再開とバリアの修復を待つ間に再び上空が暗くなり、雨が強くなってきてしまった。

 残り時間22分プラス1周でレースが再開されるも、コンディションが悪くとてもレースはできない状態。そのため、スタートが切られることなく再び赤旗掲示。結局そのままレースは再開されずに終了することとなった。

 各車計4周を走ったことにはなっているものの、SCなしのアンダーグリーンでは1周も完了できず。どのドライバーにもポイントは与えられずに終了となった。